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教授でもできるMac OS XへのLaTeXとTeXShopのインストレーション

日本語も処理できるpLaTeXをインストールします。

1. MacTeX

MacTeXは、TeX LiveにまとめられたTeX/LaTeXの環境をMacに簡単に入れられるパッケージです。 かなり多くのpackage (style file)が標準で入っているので、いちいちinstallする必要がありません。 jarticleなども入ってますし、UTFの文字コードで書かれた日本語も扱えます。
(永らく小川版のパッケージを推奨していましたが、MacTeXを「教授でも...」の標準にします。)

Mac OS Xでは、LaTeXのソースファイルはUTFの文字コードを使うことを勧めます。 これは、Terminalから日本語の文字列をgrepなどで扱えるなどでき、Finderからも中身をpreviewできたりするためです。 後で説明する方法で、過去に書いたshift-JISやeucの文字コードのファイルをUTFに直すこともできます。

  1. MacTeX-2018をダウンロードする。
    MacTeXのサイト もしくはミラーサイトからMacTeX.pkgをダウンロードします。
  2. MacTeXをインストールする。
    MacTeX.pkg をダブルクリックし、MacTeX(-2018)をインストールします。
  3. Applications/TeX/TeX Live Utility (「アプリケーション」フォルダーの中のTeXフォルダーの中のTeX Live Utility) を立ち上げて、環境を整備する。
    これによって、Applications/TeX/README-ja.pdf に書かれて環境の更新が簡単にできます。
    1. TeX Live Utility自身を更新するかと聞かれたら、更新する。
    2. パッケージの一覧を更新するかと聞かれたら、更新する。
    3. 気になるなら、作業>全てのパッケージを更新 を選び、全てのパッケージを更新。(sudo tlmgr update --self --all に相当。結構時間がかかるので、オプション)
  4. 標準の用紙をA4に設定する。
    1. TeX Live Utilityで 設定>用紙寸法を変更...  を選び、A4 に設定する。
  5. せっかくMac OS XについているヒラギノフォントをLaTeXで使えるようにする。
    1. ヒラギノフォントを使えるようにする作業ではターミナルからコマンドを打つが、 もし以前にMacPortsなどでTeXの環境が入ってしまっていると、 正しく動かない。そこで、次の作業を行う。
      1. ターミナルで次のコマンドを打つ。
        		which mktexlsr
        								
      2. もし、/opt/local/bin/mktexlsr などのように/Library/TeX/texbin 以外が頭に ついている場合は、~/.bash_profile を編集し、
        		export PATH="/opt/local/bin:/opt/local/sbin:$PATH"
        		# Finished adapting your PATH environment variable for use with MacPorts.
        								
        より<後に>次の行を加える。
        		export PATH="/Library/TeX/texbin:$PATH"
        								
    2. TeX Alchemist Onlineの 「2. Xcode Command Line Tools のインストール」以降の作業を行って、ヒラギノフォントを使えるようにする。

2. TeXShop

TeXShopを使うと、手軽にLaTeXのソースファイルを編集したり、タイプセットしたりできます。 (emacsでエディット、platexをコマンドで走らせ、xdviで見て、とするよりずっと簡便で効率的です。)

  1. アプリケーション/TeX のフォルダーの中のTeXShopとLaTeXiTを立ち上げる。
  2. TeXShop > アップデートを確認 を選び、最新のTeXShopを入れる。
  3. TeXShop > 環境設定... を選び、左下の[設定プロファイル]から次のいずれかを選ぶ。
  4. 一旦、TeXShop を終了させたのち、再び立ち上げる。(さもないと、上の設定の切り替えが有効になりません)
  5. Terminal で次のコマンドを打つ。
    defaults write TeXShop FixLineNumberScroll NO
    defaults write TeXShop SourceScrollElasticity NO
    defaults write TeXShop FixPreviewBlur YES
    				

2.1 タイプセットの仕方

2.2 参考:shift-jisやeucの文字コードで書かれた LaTeX ソースのタイプセットの仕方

TeXLiveやMacTeXのデフォルトの文字コードがUTF-8になったため、UTF-8にファイルの文字コードを変換することを強く勧めます。 文字コードを変換せずにタイプセットする方法も一応あります。

2.2.1 UTF-8に文字コードを変換する方法

2.2.2 shift-jis やeucの文字コードのままタイプセットする方法

どうしてもshift-jisやeucのLaTeXのソースファイルを扱わねばならない場合は、次のようにします。

  1. TeXShopで、開かれている(他の文字コードの)ソースファイルを全て閉じる。
  2. TeXShopの環境設定を開く。
  3. 左下の[設定プロファイル]から「upTeX (ptex2pdf)」(upLaTeXを使う場合) または「pTeX (ptex2pdf)」(pLaTeXを使う場合)を選ぶ。
  4. [書類]タブのの下の「エンコーディング」で [日本語 ShiftJIS ¥], [日本語 ShiftJIS \], [日本語 (EUC)]の中から該当するものを選ぶ。
  5. TeXShopの環境設定の[内部設定]タブの下の「TeX+dvipdfmx / TeX+dvips+distiller」の2つ下の「LaTeX」の枠の中の
    ptex2pdf -l -ot "-synctex=1 -file-line-error"
    				
    を次のように書き換える。
  6. もし[設定プロファイル]を選び直した場合は、「エンコーディング」や「内部設定」の内容はリセットされるので、 上の4と5をやり直す。

next:[LaTeXiT>


Updated: 2019-03-22