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教授でもできる、TeXShop + MacTeX /UpTeX でのヒラギノ フォントの埋め込み

LaTeXで日本語のPDFを作った場合には、人に渡しても文字化けしないように、日本語のフォントはPDFに埋め込んでおくようにします。

• A) MacTeX(TeXLive)の場合
• B) 小川版Drag & Drop UpTeXの場合

A) MacTeXでヒラギノフォントを埋め込む

普通にMacTeXをインストールしただけでは、日本語のフォントはPDFファイルに埋め込まれません。 せっかくMacについてくる美しいヒラギノ フォントを埋め込むには、次のようにします。

1. Terminalで

   $ kanji-config-updmap hiragino
   				

   と打ち、

   hiragino not available, falling back to auto!
   				

   と言われたら、ヒラギノフォントを使えるように設定する必要があります。

   kanji-config-updmap: command not found	
   				

   と言われたら、MacTeX (2013以上)をインストールしてください。

A.1) Mac OS X 10.11 El Capitanの場合

参考：TeX Wiki

1. Terminalで

   $ tlmgr info jfontmaps
   				

   と打ち、revision 38527 以降であることを確認する。
2. もしrevision が38527 より前の場合は、Terminalで次を実行。

   $ sudo tlmgr update --self --all
   				

   (しばらくかかります）
3. Terminalで次のコマンドを実行。

   $ cd /usr/local/texlive/2016/texmf-dist/scripts/cjk-gs-integrate
   $ sudo perl cjk-gs-integrate.pl --link-texmf --force
   $ sudo mktexlsr
   
   $ kanji-config-updmap hiragino-elcapitan          (ヒラギノの N シリーズでない方を埋め込む場合)
   $ kanji-config-updmap hiragino-elcapitan-pron     (ヒラギノの N シリーズを埋め込む場合)
   				

A.2) Mac OS X 10.10 Yosemite 以前の場合

1. まず、次の当たり障りのないコマンドを入れ、ログイン時のパスワードを聞かれるので入れてください。 （こうしておくと、その次の長いコマンド列を実行できます。)

   $ sudo ls
   Password:
   				

2. Terminalに次のコマンドをまとめてcopy and pasteしてください。 パスワードがおかしいと言われたら、もう一度上の「sudo ls」と打ってみてください。
   (参考：TeX Wiki/OTF、 MacWiki/TeXLive、 マスクメロン）

   sudo mkdir -p /usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/public/hiragino/
   cd /usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/public/hiragino/
   
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W3.otf" HiraMinPro-W3.otf
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W6.otf" HiraMinPro-W6.otf
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W3.otf" HiraKakuPro-W3.otf
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W6.otf" HiraKakuPro-W6.otf
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Std W8.otf" HiraKakuStd-W8.otf
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ丸ゴ Pro W4.otf" HiraMaruPro-W4.otf
   sudo ln -s "/System/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 ProN W3.otf" HiraMinProN-W3.otf
   sudo ln -s "/System/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 ProN W6.otf" HiraMinProN-W6.otf
   sudo ln -s "/System/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ ProN W3.otf" HiraKakuProN-W3.otf
   sudo ln -s "/System/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ ProN W6.otf" HiraKakuProN-W6.otf
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ StdN W8.otf" HiraKakuStdN-W8.otf
   sudo ln -s "/Library/Fonts/ヒラギノ丸ゴ ProN W4.otf" HiraMaruProN-W4.otf
   
   sudo mktexlsr
   sudo updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino
   kanji-config-updmap hiragino
   
   				

A.3) フォントの埋め込みの確認や停止

• 現在のフォント埋め込みの状況を知るには、Terminalで

  $ kanji-config-updmap status
  				

  と打ちます。
  • ヒラギノが埋め込まれている場合は CURRENT family : hiragino
  • 埋め込まれていない場合は CURRENT family : noEmbed
  と返されます。
• フォントの埋め込みを停止するには、TeX Wiki/OTFの 「TeX Liveの場合」にあるように、Terminalで

  $ kanji-config-updmap nofont
  				

  と打ちます。
• 再び、ヒラギノフォントを埋め込むには、Terminalで

  $ kanji-config-updmap hiragino-elcapitan     (Mac OS X 10.11 El Capitan)
  $ kanji-config-updmap hiragino	             (Mac OS X 10.10 Yosemite 以前)
  				

  と打ちます。

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B) 小川版Drag & Drop UpTeX で ヒラギノフォントを埋め込む

小川版 Drag & Drop UpTeXを使わない場合は、関係ありません。

ここに書かれた方法で小川版Drag & Drop UpTeXを設定した場合は、 日本語の文字にはヒラギノフォントが埋め込まれています。

日本語のフォントを埋め込まないようにするには、UpTeXについてきたReadMe.rtfdに書かれているように、
TeXShopの環境設置．．．の中から[内部設定]のタブを選び、
TeX + dvips + distiller のLaTeX を 「Xtexshop」から「Xtexshop-ryu」に変え、タイプセットし直します。

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Updated: 2016-07-22