はじめに

東京大学宇宙線研究所神岡地下観測所は、昭和57年に建設が始まり、 58年4月に完成しました。実験の目的は、素粒子物理学の最も基本的な 問題である物質の安定性を追求するものです。 昭和60年からは第2期の実験として宇宙から飛来するニュートリノ と呼ばれる素粒子を観測するため、装置の改造が始まりました。昭和62 年2月、一応の改良作業の結果、感度が飛躍的に上がった装置は、大マゼ ラン雲中で起こった超新星爆発からのニュートリノを観測することに成功、 大きな成果となりました。また昭和63年には太陽からのニュートリノを 観測し、世界の研究者から高い評価を得ています。

次のページへ

神岡核子崩壊実験のホームページへ