[Home] / 教授でもできる... / LaTeXiT / 小川版UpTeXとLaTeXiT
LaTeX環境として、小川版UpTeXのみを入れた場合のLaTeXiTの設定
LaTeXiTは、
LaTeXで書いた式などを単独でコンパイルし、整形されたものをKeynoteなどに入れるのに便利なソフトです。
ただし別途インストールされているLaTeXやghostscriptなどを使うので、それらの環境を整えたり設定することが必要です。
もし、LaTeXの環境として、小川版のUpTeXしか入れてない場合にLaTeXiTを使えるようにするには、
次のいくつかの方法があります。
- 「教授でもできるLaTeXと...」に従い、MacTeXを入れます。
TeXShopの設定は「教授でもできるsjis,eucのLaTeXソースの扱い」で設定した通りに
しておけば、TeXShopからは依然、小川版のUpTeXが使われます。
- MacPortsをインストールし、それを用いて
Ghostscriptを入れます。
- LaTeXiTを立ち上げます。別途設定は必要ありません。
- MacPortsをインストールします。
- Terminalから
$ sudo port install ghostscript
と打ちます。
- LaTeXiTを立ち上げると、pdflatexがないと文句を言われるので、[キャンセル]ボタンを押します。
- LaTeXiTの環境設定から プログラム>コマンド を選び、
- pdflatex のラジオボタンを選び、
- pdfLaTeXの右横の箱に「/Applications/UpTeX.app/teTeX/bin/pdflatex」と入れます。
- Ghostscriptやps2pdfの欄は自動的に/opt で始まるMacPortsのものが入ってます。
何かの事情でMacPortsを入れたくなくて、
小川氏のサイトのGhostscriptを使いたい場合。
Ghostscriptとして
の2種類のいずれを使うかによって、設定方法が少し変わります。
- 小川氏のサイトから
GPL Ghostscript 9.02 (gplgs110723.dmg)をダウンロードする。
- ダウンロードしたgplgs110723.dmgをダブルクリックし、マウントされる gplgs110723 というディスクを開く。
- gplgs110723の中のgplgs.pkg をダブルクリックし、インストールする。(/usr/local/bin, /usr/local/share などに入る。)
- LaTeXiTを立ち上げる。pdflatexが見つからなかったと文句を言われるが、とりあえず [キャンセル]のボタンを押す。
- LaTeXiTの環境設定>プログラム>コマンド の箇所で、下のように
- pdflatex を選び、
- pdfLaTeX の横に /Applications/UpTeX.app/teTeX/bin/pdflatex と直接打ち込む。
- 一旦、LaTeXiTを終了してから立ち上げる。これは、色を変えるcolor.styを有効にするため。
- 小川氏のサイトから
ESP Ghostscript 7.07.1 (esps090829.dmg)をダウンロードする。
- ダウンロードしたesps090829.dmgをダブルクリックし、マウントされる esps090829 というディスクを開く。
- esps090829の中のESPGhostscript.pkg をダブルクリックし、インストールする。(/usr/local/bin, /usr/local/share などに入ります。)
- esps090829の中に同胞されているx32の中のGSX32.pkg をダブルクリックし、
32bit版で上書きする。さもないと、LaTeXiTは正しく動かない。
- LaTeXiTを立ち上げる。pdflatexが見つからなかったと文句を言われるが、とりあえず [キャンセル]のボタンを押す。
- LaTeXiTの環境設定>プログラム>コマンド の箇所で、下のように
- pdflatex を選び、
- pdfLaTeX の横に /Applications/UpTeX.app/teTeX/bin/pdflatex と直接打ち込む。
- 一旦、LaTeXiTを終了してから立ち上げ直す。これは、色を変えるcolor.styを有効にするため。
MacTeXを入れずに、小川版UpTeXのみ入れた状態でLaTeXiTでFeynman diagramを描くには、
まずこの方法で設定を行ない、
その後に次の変更をします。
- LaTeXiTの
環境設定>プログラム>コマンド の箇所で、[feynmp]の構成(Configuration)を選び、下のように
- latex + dvipdf
- LaTeX : /Applications/UpTeX.app/teTeX/bin/latex
と設定します。
dvipdf, gs, ps2pdfの在処は、MacPortsでghostscriptを入れた場合は /opt/local/bin, 小川版のGhostscriptを入れた場合は /usr/local/bin です。
Updated: 2013-11-22