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科研費LaTeX 2018年度版
変更点
研究計画調書の枠がなくなって構造が簡単になったことを利用して、科研費LaTeXのファイルの構造も単純化しました。
- ユーザーが書く文章は、以前のようにコマンドに一旦定義するのではなく、直接本文に書き込むようにしました。
- 各ページを画像として読み込むのをやめ、記入の説明の入った四角の枠の部分のみを画像として本文の頭に挿入するようにしました。
- 上の変更により、タイプセットしてエラーが発生した場合も、エラーの箇所が直接わかるようになりました。
- pLaTeX に加え、UTF-8ベースの upLaTeX も使えるようにしました。
- 論理的に書けるよう、\subsection, \subsubsection を使えるようにしました。Section番号は項目の番号に従って自動的につきます。
使い方
以下、「基盤研究(C)」の場合を例にとります。ファイル名は種目に応じて読み替えてください。
- まず、egg_kiban_c.tex を何も触らずにそのままタイプセットし、正しくPDFが作られることを確かめてください。
- JY1 や JY2 についてエラーが出た場合は、トラブルシューティングを見てください。
- single タイプは、ユーザーの書く部分が一つのファイルにまとめられています。multi タイプは、項目ごとに別のファイルに切り分けられています。
- singleタイプの場合は kiban_c.tex を編集してください。multiタイプの場合は、項目ごとに切り分けられたファイル
(kiban_c_01_purpose_plan.tex, kiban_c_02_background.tex, など)を編集してください。
- 従来の科研費LaTeXのファイルと同じように、
%begin 研究目的と研究計画 ===============
象の卵はおいしいぞう。
%end 研究目的と研究計画 ===============
のように %begin と %end の間に文章を書いてください。
- タイプセットするファイルは、singleタイプ、multiタイプいずれの場合も、kiban_c.tex です。
- \input{pieces/p*****}等の行は消さないでください。piecesフォルダーの中はいじらないでください。
トラブルシューティング
- ! LaTeX Error: Encoding scheme `JY2’ unknown.
l.578 ...\DeclareSymbolFont{mincho}{JY2}{mc}{m}{n}
とか
! LaTeX Error: Encoding scheme `JY1’ unknown.
l.577 ...\DeclareSymbolFont{mincho}{JY1}{mc}{m}{n}
のようなエラーが出る。
kiban_c.tex や egg_kiban_c.tex (種目に応じて読み替えてください)の先頭を次のように直してください。
- upLaTeX を用いる場合
\documentclass[11pt,a4paper,uplatex]{ujarticle} % for uplatex
%\documentclass[11pt,a4j]{jarticle} % for platex
- pLaTeX を用いる場合
%\documentclass[11pt,a4paper,uplatex]{ujarticle} % for uplatex
\documentclass[11pt,a4j]{jarticle} % for platex
- ! LaTeX Error: File `fancyhdr.sty' not found. というエラーが出る。
- 解1:optional_packages/fancyhdr.sty を kiban_c.tex と同じフォルダーに移動する。
- 解2:最新の TeXLive 2017 または MacTeX 2017 をインストールする。
- ! LaTeX Error: File `lineno.sty' not found. というエラーが出る。
- 解1:optional_packages/lineno.sty を kiban_c.tex と同じフォルダーに移動する。
- 解2:最新の TeXLive 2017 または MacTeX 2017 をインストールする。
2017-09-07 Taku Yamanaka