日時と場所
- 2005年9月5日(月) 10:30 - 12:40
- 日本学術会議601
出席者
- 福山、高田、永宮、犬竹、前川、山中、兵頭、村木、盛永、小島、北原、山崎、黒川、潮田(席の順、上から見て時計回り)
Commissionの報告
- 下記の次期役員、次期委員は、現在推薦されている案であり、最終決定はGeneral Assemblyで行われる。
- C2 (盛永)
- CIPM(国際度量衡委員会)からの質問に対してIUPAP C2委員会は、「物理定数によるkgの
再定義を目指して、種々の方法で精密な実験を行う努力がさらになされるべき」とい
う主旨の回答を行った。
- C3 (西森、欠席)
- C4 (村木)
- ICRC2005 - 29th International Cosmic Ray Conference が8月3-10日にインドのTata Instituteで開催された。
- 今後のICRCは、2007年7月上旬にメキシコで、2009年にポーランドで開催される。
- C5 (福山)
- LT24 - 24th International Conference on Low Temperature Physicsが、8月10-17日にOrlando,USAで開催された。
917人の参加者中、日本からの参加者は350人。
- LT25は2008年にアムステルダムの郊外で開かれる。
- C5 Commissionに、女性の委員候補者として、アルゼンチンのKaren Hallbergを入れる。また、インドと台湾から代表を入れるべく努力中。
- C6 (伏見、欠席)
- C8 (榊、欠席)
- C9 (前川)
- ICM2006 - International Conference on Magnetism が2006年8月20-25日に京都で開かれる。
- 次期役員:Chair: E.D. Dahlberg (US), Vice Chair: 前川、Secretary: D. Givord (France)
- C10 (寺倉)
- C10は物質の構造に関するCommissioinだが、サポートする国際会議がない。そこで、高温超伝導の国際会議をホストする方向で検討中。
- C11 (山中)
- Lepton Photon 2005 が2005年6月30日-7月5日にUppsla, Swedenで開かれた。
- ICHEP 2006 - International Conference on High Energy Physicsは2006年7月26 - 8月2日にモスクワで、
LP2007は2007年8月13-18日にDaegu, Koreaで、
ICHEP2008 は2008年7月30日 - 8月5日にPhiladelphiaで開催される。
- 次期役員:Chair: G. Wormser (France), Secretary: 山中
- C12 (永宮)
- INPC07 - International Nuclear Physics Conferenceを2007年6月3-8日に東京で開催する。
- 2006年にはType Bの会議を4つ提案中。
- IUPAP Prize in Nuclear Physicsを作ることを決定した。
- IUPAP Working Group on International Cooperation in Nuclear Physicsを作った。
- 次期役員:Chair: W.F. Henning (GSI, Germany)、Vice Chair: W.T.H. van Oers (Canada)、Secretary: H. Sakai (東大)
- 詳しい報告
- C13 (黒川)
- 次期委員の候補者の案が出てきた。日本からは黒川。
- Commissionはほとんど活動していないので、今後活発にする必要がある。
- C14 (兵頭)
- World View on Physics Education 2005: Focusing on Change が2005年8月21-26日にNew Delhi, India で開催された。
- Commission Meetingは、8/26,27に上記会議と同じ場所で開かれた。
- 2006年8月に物理教育の国際会議を東京で開催する。主催は日本物理教育学会、組織委員長は兵頭。
- 来年の物理教育国際会議に対するIUPAPの資金援助について、東京を1位、ヨーロッパとコスタリカを2位で推薦する。
- 来年のCommission Meetingは東京で開かれる可能性が高い。
- 物理教育関連の国際会議に高校以下の学校の教員の参加を促す方策を検討するworking groupを作った。
- 次期役員:Chair: Pratibha Jolly (インド、女性)、Vice Chair: Mauricio Pitrocola (ブラジル)、Secretary: Dean Zollman (USA)
- 次期Associated Memberは新委員会で決める。現在はユネスコ、フィリピン、キューバ、スリランカ。
- 次期委員:日本からは川勝博(香川大)を推薦。
- 詳しい報告
- C15 (山崎)
- XXIV ICPEAC International Conference on Photonic, Electronic and Atomic Collisionsが 2005年7月20-26日に Rosario, Argentinaで開かれ、C15 meetingが期間中に開催された。
- 国際会議に関係したアメリカのビザの問題は改善したようだだが、アメリカで職を得ている外国人研究者がアメリカに再入国できなかったり大幅に遅れることがある。
- ICAP 2006 - International Conference on Atomic Physics はInnsbruck, Austriaで開かれる。C15 meetingもこの期間に開かれる。
- 4th International Meeting on Photo Dynamics (Type C)が2006年2月6-10日にCubaで開かれる。C15よりIUPAPに推薦。
- 次期役員:Chair: J.Burgdoerfer (Austria), Vice Chair: 山崎, Secretary: P.Hannarford (Australia)
- 次期メンバーとして、台湾、中国、女性を入れた。
- Nano Science Working Groupは2004年秋に立ち上げられた。そのChairとして前期のC15のChairのW. van Wijngaardenを選出した。
- C16 (犬竹)
- XXVII ICPIG 2005 - International Conference on Phenomena in Ionized Gases が2005年7月17-22日に、Eindhoven, The Netherlandsで開かれた。参加者は378人であり、Type Aの規定の500人を下回った。
- ICPP2006 (13th International Congress on Plasma Physics)を2006年10月25-29日にウクライナのKievで開く。Commission Meetingはその期間中に開く。
- ICPIG2007は、2007年7月15-20日にチェコのプラハで開かれる予定。
- C16のweb siteはインドのプラズマ研究所で維持される。
- IUPAP Early Carrier Award in Plasma Physicsの創設を総会に提案する。
- 次期役員:Chair: R. Weynants, Vice Chair: L. Pitchiford, 幹事: P. Shukla。3人ともヨーロッパの委員である事に対し、専門委員会で懸念が示された。
- 次期役員:日本からは、伊藤早苗氏を推薦。
- 詳しい報告
- C17 (植田、欠席、Mailにて報告)
- IQEC and CLEO-PR 2005 - International Quantum Electronics Conference, and Conference on Ultrahigh Intensity Lasers が2005年7月11-15日に東京で開かれた。参加者は1080名。
- 今後のIQECは、2007年にミュンヘン、2009年にロングビーチで開催される。
- LPHYS 05 - 14th International Laser Physics Workshopが、IQEC 2005に合わせて、7月4-8日に京都で開催された。参加者は350名。
- 次回のICUIL 2006は2006年9月にCassis, Franceで開催される。
- AMALDI 6 6th Edoardo Amaldi Conference on Gravitational Wavesが6月19-24日に沖縄で開催された。参加者は190名(うち海外から150名弱)。
- 次期役員:Chair: 植田、Vice Chair: Alexander Kaminskii (Russia), Seretary: Sudanshu Jha (India)
- 詳しい報告
- C18 (小嶋)
- ICMP - International Congress on Mathematical Physicsを2006年8月6-13日にRio de Janeiro で開催する。IUPAPに申請中。
- Simonfest - Spectal Theory and Mathematical Physics - A Conference in Honor of Barry Simon's 60th Birthday を2006年3月27-31日にCalTech, Pasadenaで開催する。(Type BまたはC)
- 次期役員:Chair: Pavel Exner (CZ), Vicechair: Peter Bouwknegt (AUS), Secretary: Antti Kupiainen (FI) [9/13/2005 後記]
- 詳しい報告
- C19 (小山、欠席)
- C20 (高田)
- CCP2006 - Conference on Computational Physics を2006年8月29-9月1日にSeoul, 韓国で開催する。この会議をC20からIUPAPに推薦する。
- 次期役員:Chair: Peter Borcherds (UK), Vice Chair: Sunanda Banerjee (India), Secretary: James Gubernatis (USA)
- 日本からは委員としてYutaka Okabeを推薦。
- 締め切りを大幅に超えて次期委員を推薦してきた国があり、この取り扱いが問題である。
報告と議事
- World Year of Physics 2005
- General Assembly
- インド人研究者の日本入国Visaの問題(黒川)
- 2005年4月以降、12件のインド人研究者が高エネルギー加速器研究機構におい
て研究活動や研究打ち合わせを行うために、日本入国Visaを申請したが、1件も
拒否されていない。今年度Visaが発給された研究者の中には、昨年度にVisaが発
給されなかった3名の研究者が含まれる。外務省では"London Guideline”に厳
密に従ってVisa発給の基準を決めるようになったようである。インド人Visa問題
は高エネルギー加速器研究機構に関しては、ほぼ解決したようであり、他の研究
機関においても大きな改善が見られている。
- Yves Petroff IUPAP議長に対し、日本のVisa問題はほぼ解決した旨、7月に黒川からEmailにて伝えた。
- 詳しい報告
- 日本学術会議の新体制(北原)
- 日本学術会議の新しい体制の案が示された。
- 物理学委員会として、物研連+核科学総合+天文をまとめる案がある。
- 分野別委員会の一つである「物理学委員会」が、機能別委員会の一つである「国際委員会」に属する「国際学術団体分科会」を兼ねることになろう。
- 新体制が確立するまでの間も、海外に対するIUPAPの窓口としては、北原が対応する。
最後に
- 第19期物研連IUPAP専門委員会は今回をもって解散する。福山委員長から各委員に対し、感謝の意が表明された。