The renormalization and chiral symmetry breaking of the massless sigma model with fermions and bosons in the Coleman-Weinberg scheme

為永 節雄

Abstract

我々は線形シグマ模型の繰り込みについて研究してきた。これまでフェルミオン(核
子)とボソン(シグマ中間子やパイ中間子)の真空の寄与は不安定なポテンシャルを生み
出すために、有限な原子核や有限温度におけるハドロンの性質をうまく記述できない
でいた。そこで我々はコールマン−ワインバーグの方法を用いて、強い相互作用の模型
の下、カイラル対称性の破れとカイラル不変な繰り込みを同時に考えることで、初め
て安定なポテンシャルを得ることができた。また、この模型を用いて有限な原子核や
有限温度におけるハドロンの性質を議論した。