テラスケールの物理とLHC
Physics at Tera Scale and the LHC (Large Hadron Collider)
- 基本情報
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- 授業コード:
- 履修対象 : MC, DC共通
- 開講時期 : 1 セメスター 曜 時限
- 場所 :
- 担当教員
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- 萩原 薫
- 電話:
- Email:
- 居室: 高エネルギー加速器研究機構
- 質問受付:
- 目的
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欧州共同素粒子研究機構(CERN)で2007年度にも完成する陽子陽子
ビーム衝突型加速器LHCによる、素粒子実験の物理的意義を理解
し、実験結果を礎とした新しい素粒子理論を構想するための基礎知
識を得る。
- 履修条件
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無し
- 講義内容
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集中講義なので3日間に分けて授業を行う。
【第1日目】素粒子物理の現状を解説する。まず今までの高エネルギー精密実験で、電弱ゲージ対称性の存在が確信されるに至った経緯を説明し、ゲージ対称性の自発的破れの物理の解明こそが、標準模型を越える物理の探索の鍵であることを、幾つかの具体的素粒子模型を例として示す。
【第2日目】ゲージ対称性の自発的破れの物理が、テラスケールの物理であることを、やはり、具体的模型を例として説明する。その解明のためには、その物理を担う素粒子を生成する高エネルギー実験が絶対に必要で、LHC実験がその任を負うことを示す。
【第3日目】LHC実験の実像、アトラスとCMSの二検出器で検出可能な事象を具体例を用いて解説する。LHC実験でテラスケールの物理のどこまでが解明されるかを、やはり幾つかの素粒子模型を例として考察し、LHC後の素粒子物理を展望する。
- 教科書
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無し
- 参考書
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無し
- 成績評価
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出席数、講義中および講義後の議論によって、成績を評価する。
- コメント
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講義のあとに、学生との自由な議論の場を持ちたいと思っている。
その中で、関連した研究をしている学生に簡単な発表をして貰うこともある。
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