2004.09.21 伏見 譲
2004年8月23日―27日、スエーデンのエーテボリで、IUPAP C-6主催の標記会議が開かれた。登録者は約530名(内、日本人は69名、13%)、実際の参加者は約350名で、前回の京都での会議の720名に比べると小規模になったが、前々回のサンタフェでの会議に比べると、大規模である。日本からの参加者は非常に多かったといえる。会場は、チャルマース工科大学キャンパス内にある会議場が使われた。15のプレナリーレクチャーと12のシンポジウム、2回に分けて行われたポスターセッションから構成された。開催地組織委員会の意向を強く反映して、従来になく、DNAの一分子操作や物性の話題が重きをしめた。ナノテクノロジーの応用の話題が多く、日本ではDNAとナノテクの結びついた研究が蛋白質のそれに比べると少ないようである。
学問的には充実した5日間であったが、今回は登録料がかなり高く(IUPAPの決議との関係が問題)、その割に参加者へのサービスが少なく、運営に関しては問題があった。
次回第6回は、2007年の9月にブラジルのリオデジャネイロで開かれる予定である。