2004/5/8 寺倉
C10 コミッションの会合が3月のAPS March meeting の期間中に行われた。寺倉は生憎出席できなかったが、以下にchair の Prof. Monceau からの報告をお知らせします。
会合は、2004年3月24日にモントリオールで行われた。
この会議は、長年におけるIUPAP C10委員会のメンバー間での最初の会議である。この会がIUPAPの総括的な事項、より明確には、凝縮物体のコミュニティーに関して情報が得られることを期待している。
ここに、C10委員会に委任された権限を引用する:
以下のものを含む凝縮物体物理学の一般的な分野において、物理学者の国際的コミュニティーのメンバー間の情報および見解の交換を促進する:
最も重要なタスクの1つは、委員会が関与する問題についてのC10のメンバー間の情報交換を改善することである。
C10の科学的関心は、非常に広く分散している。したがってコミュニティー全体が認める最近の重要事項に焦点を絞ることは困難である。
対応 C10の各メンバーに、各人の興味のある分野の中で特に目立った結果を1つか2つ選び、C10のメンバー、少なくとも議長、副議長および幹事に知らせることを依頼する。原則として一年に一度7月に実施することとする。
重要事項は、また、C10が提案し、IUPAPが支援した会議の議事録からも引用されるべきである。C10の議長は、それらの会議の要約を送ってくれるように会議の議長に依頼する。
私たちの委員会の役割は、IUPAPが支援する会議に対して、サイエンスの内容、会合の国際性、IUPAPのガイドライン内での計画などの評価を提供することである。
私たちの推薦に基づいて、C10が提案した以下の会議が、IUPAPによって支援を受ける。
対応 C10の分野、特に学際的なトピックの場合は、会議の議長にIUPAPから支援を求めることを奨励する。
IUPAPでは、ナノサイエンスに関するワーキンググループが1年前に形成された。関連する各委員会に、それぞれが興味を持つナノサイエンスにおける重要な問題を記した文書を提供するよう求められている。 私たちのうちの数人は既にいくつかの内容を送っている。現在の会議中、マイクロプローブ回析、nanophaseに関する研究、単一分子用の電子顕微鏡、nanomaterialsの操作における改良、特定の特性を備えた物質を設計するためのスーパー・コンピューターなどといった装置の新しい開発がナノサイエンスにおける重要な問題と見なされた。
対応 G.Faigel氏およびP.Monceau氏が全体をまとめるので、彼らに短いテキストを送ることにより、ナノサイエンスに関してのC10の貢献に寄与することを皆に求める。
このワーキンググループの関心は、これまでは主として、中性子源に集中していた。2003年の終わりに、High Magnetic Fieldsに特定したワーキンググループが以下の責務を持つものとして作られた:
しかしながら、会議の参加者は、ニュートロンとシンクロトロンのような大規模な装置はC10コミュニティーの中核を占めているが、それらを使用している研究者を互いにもっと近づけるためのワーキンググループの必要性に関心を示した。研究における進歩は、これらの2つの技術の相互協力で大幅に改善されるだろう。世界中で、シンクロトロンとニュートロンの線源は多くの場合近くに存在しており、相互の協力によってすばらしい利益を得るだろう。
IUPAP評議会および委員会議長の次の秋の会合に、ニュートロンおよびシンクロトロンに関するワーキンググループの上記の要請を提示するためには、スクール、特定のワークショップ、etc.の組織といった実際の行動をともなった強固な論証を提示する必要がある。
対応 そのようなワーキンググループに関する各人の見解と実際の行動の提案をするように依頼する。 提案は、C10の提案をまとめるJ.Finney氏およびB.Gaulin氏、そしてK.Hathaway氏およびP.Monceau氏へ7月末日までに送ること。
J. Finney氏は、開発途上国の物理に関するC13委員会で私たちの委員会を代表している。ダーバン(南アフリカ)で2005年10月に物理と持続可能な開発に関する世界会議を開催する提案が示された模様だが、現時点では、これ以上の情報はない。
対応 2005世界物理学年の枠組みの中で各国で組織された特に興味深い行事に関して、P.Monceau氏に情報を送るように依頼する。
特に米国への出入国の管理下において、会議への参加のために相応の時間内にビザを得ることに特別な障害があることが分かった場合、P.Monceau氏に通知するように依頼する。