計画研究A04: Kファクトリーを用いたKL->pi0 nu nu-bar崩壊の研究

研究組織

代表山中 卓大阪大学大学院理学研究科・教授素粒子実験
能町 正治大阪大学大学院理学研究科・教授原子核・素粒子実験
菅谷 頼仁大阪大学大学院理学研究科・助手原子核・素粒子実験
稲垣 隆雄高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所・教授素粒子実験
佐藤 任弘高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所・助教授素粒子実験
Gei Youb Lim高エネルギー加速器研究機構 素粒子原子核研究所・助手素粒子実験
海外共同研究者Yau Wai Wahシカゴ大学EFI・教授素粒子実験
海外共同研究者Yee Bob Hsiungフェルミ国立加速器研究所・素粒子物理部・副主任素粒子実験
以上8名

研究の進展状況とこれまでの主な研究成果

まずKEKに現存する12GeVの陽子シンクロトロンを用いた パイロット実験(E391a)の準備を進めている。 すでにビームラインは完成し、2001年秋に ビーム強度、K粒子のエネルギースペクトラム、及び周辺での種々の粒子頻度の 測定を行った。また、現在電磁カロリメータの建設とデータ収集システムの 構築を 行っており、2002年秋にビームを出して、カロリメータの性能試験を行う。 さらに、崩壊領域を覆うガンマ線検出器の製造も進行中である。

また、Kファクトリーでの実験のために、1GeV以上の高いエネルギーの ガンマ線に対する検出器の不感率を、Spring8のビームラインで測定した。

今後の研究推進方策

E391a実験については、2003年はガンマ線vetoの検出器、および真空容器の製作を行い、 実験装置を組み上げる。これにより、2004年初めより、データ収集を行って、 3x10-10の感度の実験を行う。

JHFの50GeVの大強度陽子加速器施設でのKファクトリー で行うKL->pi0 nu nu-bar 実験については、 2002年にまずLetter of Intentを制作して提出する。 さらに、2003年にはより詳しい計画検討を行い、具体的な設計に入る。