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7 空白のコントロール

  tex で空白を思い通りに出力するのは結構面倒です。

7.1 水平方向の空白

○ 全角空白一個は一定の大きさを占めており、沢山入れることにより長い空白を入れることが可能です。

○半角の空白 

◆ 最初の半角空白< >は、空白として出力されます。ただし、長さは組み版の都合で伸縮する事があります。二つ以上の半角空白は無視されます。 

◆ 半角空白を2個以上出したい場合: <\ >もしくは<~>を使います。例えば5個の半角空白は、<\ \ \ \ \ >あるいは<~~~~~>のように書きます。 

◆ 強制半角空白 <~>: 半角空白は単語の区切りを兼ねていますので、行末の空白は改行の対象になります。しかし、改行して欲しくない場合、例えば、<chapter 5>を一つの単語として扱いたい場合は、<chapter~5>と書けば、chapter と 5 の間で改行されることはありません。 

◆ <\quad>: 数式の中の空白は、通常 tex が判断して適当に出力します。自分で判断して調整したい場合、本文1文字分の空白には<\quad>を使います。本文中で10ポイントの文字を使っている場合には、10ポイントの空白となる仕組みです。

◇  <\qquad>  <\quad> の2倍
<\,> <\quad> の3/18
<\>>,<\:> <\quad> の4/18
<\;> <\quad> の5/18 
<\!> <\quad> の -3/18

 ◆ 空白の長さを指定して出力する

 ◇ \hspace{xx}, \hspace*{<xx>}: <xx> は、10mm, 1cm, 1zw, 5pt などtexで指定できる単位を付けた数字です。 <\hspace>は行の先頭、行末では無視されますが、<\hspace*>は、そこでも有効に働きます。

 ◇ 水平方向に無限に伸縮する空白: <\hfil>, <\hfill>

   <\hfil> と <\hfill> は同じ機能です。通常は<\hfil>を使います。混在したときは <\hfill> 機能が強く、<\hfil>が無視されることがあると言うことですが、差はよく判りません。

<使用例> (注)

\fbox{\colorbox{yellow}{\hbox to10zw{左寄せ \hfil}}}
\quad: \quad
\fbox{\colorbox{yellow}{\hbox to10zw{\hfil 右寄せ}}}\\
\fbox{\colorbox{yellow}{\hbox to10zw{\hfil 中央寄せ \hfil}}}
\quad : \quad
\fbox{\colorbox{yellow}{\hbox to10zw{\hfil 強さの比較 \hfill}}}

fbox{<xx>} は<xx>を枠で囲う命令、\colorbox{<xx>}{<yy>}は、<yy>の入る箱の色

を<xx>で指定する命令、\hbox to<xx>{<yyy>} は横長寸法 <xx> の箱を作り、その中に <yyy>を出力せよという意味です。10zw は10文字分ということです。

7.2 垂直方向の空白

◆ 段落の間のスペース

 ◇ \smallskip  空白の大きさ 3pt ±1pt
 ◇ \medskip           6pt ±1pt
 ◇ \bigskip           12pt ±4pt

◆ 寸法を指定する場合: \vspace{<xx>}, \vspace*{<xx>}

<xx>で寸法( 5pt, 5mm, 1cm, 3\baselineskip)を指定します。マイナス寸法も可能です。

<\baselineskip> は1行分という意味です。<\vspace> は、ページの頭や末では無視されます。<\vspace*> は、ページ頭やページ末でも有効です。

ただし、数式の中では \vspace は働きません(\hspace はOK)。数式中では、 \\[5pt] の様に改行幅を通常より広く、または狭く(負の量で指定)できます。

◆ 垂直方向に無限に伸縮する空白: <\vfil>, <\vfill>

   <\vfil> と <\vfill> は同じ機能です。通常は<\hfil>を使います。混在したときは <\vfill> 機能が強く、,\vfil>が無視されることがあると言うことですが、差はよく判りません。

<使用例> (注)

\fbox{\colorbox{yellow}{\vbox to5zw{\hsize4zw 上寄せ \vfil}}} \qquad
\fbox{\colorbox{yellow}{\vbox to5zw{\hsize4zw \vfil 下寄せ}}} \qquad
\fbox{\colorbox{yellow}{\vbox to5zw{\hsize4zw \vfil 中央寄せ \vfil}}}\qquad
\fbox{\colorbox{yellow}{\vbox to5zw{\hsize4zw \vfil 強さの比較 \vfill}}}

\vbox to<xx>{\hsize<zz> <yyy>} は縦長寸法 <xx> 、横長寸法<zz>の箱を作り、その中に <yyy> を出力せよという意味です。

*********************************************************************

 注): 藤田真作著:LaTex2eコマンドブック、ソフトバンクパブリッシング(株) p192より

 行間隔(行送り)の変更。

◇ 文章全体に対する行送り間隔の設定:

\setlength{\baselineskip}{20pt}をプリアンブルに置けば、行間隔を20ptに設定できます。効果は文章全体に及びます。

1ページをわずかにはみ出た文章を1ページに抑え込みたいときいなど

◇ 部分的に行間隔を変更する。

"setspace" パッケージを使えば、 \begin{spacing}{<xx>}・・・・ \end{spacing} で挟まれた部分の行間隔を、デフォルト行送りの<xx>倍に変更できます。

使い方: 

\usepackage{setspace}

\begin{document}
<\begin{spacing}{0.5} % デフォルトの行送りの半分。
**********************:\\
**********************
\end{spacing}
\end{document}

◇ 1行毎に、きめ細かく行を上げ下げしたい時など

\vspace{-0.5\baselineskip} のように使います。

7.3 表の中の空白

\phantom{XYzw}は、"XYzw"の幅の空白を表の中で出力します。

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