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4 色を付けたい

LaTexでカラーを使うときは、プリアンブルで \usepackage[usenames]{color}を宣言しておきます。

4.1 基本的な使い方

\documentclass[]{article}
\pagestyle{empty}
\usepackage{amsmath,amssymb}
\usepackage{txfonts}
\usepackage[dvips]{graphicx}
\usepackage[usenames]{color}

\begin{document}
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
\end{document}

★ 後続の文に全て色を付けたいときは、\color{blue} と記述すれば青色になります。 これは次に別の色が宣言されるまで有効ですので元に戻すには \color{black} でデフォルトの黒に戻さねばなりません。

★ 短い文に色を付けたいときは \textcolor { red } { 赤色 } と記述すれば 赤色 と出力されます。
これは { \color { red } 赤色 } と記述するのと同じです。数式も同様に色つけできます。
$$ \textcolor { green } { m\frac { d^2 \mathbf { r } } { dt^2 } = \mathbf{ f } } $$
と記述すれば、と出力されます。

★ ページの背景色を指定したいときは \pagecolor { cyan } と記述します。
これは指定以後の全ページを支配しますので元に戻すには \pagecolor { white } で元に戻さねばなりません。

★ 文字を箱に入れる
\colorbox { black } { \textcolor { white } { 箱入り白抜きの文字 } }
と記述すれば、 と出力されます。

★ 枠付きの箱に入れるには

\setlength { \fboxrule } { 6pt }% 箱の枠の太さを指定する。
\setlength { \fboxsep } { 16pt }% 箱枠の内側の余白幅を指定する。
\fcolorbox { red } {yellow} { 赤色枠幅 6pt、黄色余白 16pt }

と記述すれば と出力されます。

\setlength { \fboxrule } { 1pt } % 箱の枠線の太さを変える
\setlength { \fboxsep } { 8pt } % 箱枠内側の余白幅を変える
\colorbox { blue } { \textcolor {white } { 枠なし、青色余白 8pt }}
\fcolorbox { red } { yellow } { \textcolor { blue } { 赤色枠幅 1pt、黄色余白 8pt、青色文字 } }

と記述すれば、 と出力されます。

4.2 色の名前

 デフォルトで使える色の名前は、black, white, red, green, blue, cyan, magenta, yellowの8色だけです。color パッケージにオプション [ usenames ] を付けておけば dvips では68色の名前 (crayola) をサポートします。例えば

\textcolor { RoyalBlue } { ロイヤルブルー } と記述すれば、ロイヤルブルー
出力されます。

この68色の色見本および名前は、dviで dviout\graphic\color\color.dvi を開けば見られますが、<ここ>に置いて参照できるようにしました。ここも参照してください。68色の表示の右側の表はこれらの色を作るための cmyk の配合率(後述)です(\user\local\latex2htm\styles\crayola.txt に載っています)。なお、デフォルト8色以外の名前は大文字小文字を区別します。

4.3 自分独自の色を作る

★ 色の指定法(カラーモデルと配合率)

RGB方式:  \definecolor { mycolor1 } { rgb } { 1, 0.8, 0 } R(赤) G(緑) B(青) の強さを3つの数字 (0 〜 1)で指定します。主に コンピューターの表示に使われます。

CMYK方式:  \definecolor { mycolor2 } { cmyk } { 0.0, 0.50, 0.70, 0.0 } C(シアン) M(マゼンタ) Y(黄) K(黒) の強さを4つの数字で指定します。主に印刷に使われます。

GRAY方式:  \definecolor { mycolor3 } { gray } { 0.9 } グレイスケール。1(白) から 0(黒) 迄の数を指定します。

\definecolor { myname } { モデル } { 配合率 } で"myname" と言う名前の色を定義できます。モデルは rgb、cmyk、gray から選びます。cmyk 方式の配合率を決めるにあたっては、"dvips 68色" の配合率が参考になります。定義する場所は使う前ならどこでも構いません。例えば

\definecolor { myblue } { rgb } { 0.2, 0.2, 1 }

と指定しておいて、続いて

\textcolor { myblue } { MYBLUE 淡青色 }

と記述すれば MYBLUE 淡青色 と出力されますし、あらかじめ \definecolor で定義してなくても { \color [ cmyk ] { 0.62, 0.0, 0.12, 0.0 } SKYBLUE 空色 } と記述すれば SKYBLUE 空色 と出力されます。このとき cmyk をくくる括弧の形が \definecolor の場合と違うことに注意しましょう。

4.4 表のセルに色を付ける。

Tex は表の色彩化についてはあまり得意ではありませんが、多少の細工はできます。 "colortbl" パッケージを使います。

◎インストール方法:

Colortbl パッケージのダウンロード元

国内のCTANサイト ftp://ftp.riken.go.jp/pub/tex-archive/

/CTAN/macros/latex/contrib/supported/colortbl

等から colortbl.zip をダウンロードして解凍すると、colortble.dtx, colortbl.ini, colortbl.pdf, readme が現れます。colortbl.ini のあるディレクトリーへ移り、

latex colortb.ini

を実行すると、colortbl.sty が生成されますので、"TEXMF"/tex/latex/base および "TEXMF"/ptex/platex/base の中に入れ、 コマンドプロンプトで、mktexlsr を実行すれば colotbl パッケージが使えるようになります。

◎使用法:

\usepackage[option]{colortbl}

option: color パッケージと同じオプションを指定します。内部的に array, color を読込んでいます。array パッケージは表の罫線を太くするときにも使えます。

◆一つの列全体の色づけをするコマンド

\columncolor[color model]{color}[left overhang][right overhang]

color model : カラーモデル (rgb, cmyk, gray,named)
color : 色指定 (black, white, red, green,・・・・)
[left overhang] :左側余白サイズ
[right overhang] :右側余白サイズ
[<xx>] は省略可能なオプションです。

◆一つの行を色づけするコマンド

\rowcolor[color model]{color}[left overhang][right overhang] 

列の色と行の色が違うときは、後に出たコマンドが上書きします。

◆一つのセルを色づけするコマンド:

\cellcolor{color}{<文章>}

なお \cellcolor コマンドが働かないときは、次のマクロを試してみてください。参考文献

\newcommand{\cellcolor}[3]{\multicolumn{1}{|>{\columncolor[colormodel]{#1}}#2}{#3}}
#1=<color>, #2=セル内文字配置(l,c,r, p{width}), #3=<セルに入れる文章>
使い方: \cellcolor{red}{c}{文章} :先の \cellcolor コマンドとは使い方がやや異なり、セル内の位置指定 (c,l,r) も指定します。

○表の色づけ使用例1:

\usepackage{colortbl}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\begin{document}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\begin{minipage}[l]{22zw} % 出力は下の表1
\arrayrulecolor{black}

\begin{tabular}{|c|l|c|r|}

\multicolumn{3}{l}{\large\textbf{ 表1 タイトル}}\\[3mm] \hline
\textbf{描 写} & \textbf{第一列目} & \textbf{第2列目} & \textbf{第3列目} \\[1mm]\hline
\hspace{1zw} 第一行\hspace{1zw} & abc & def & ghi \\
第二行 & あい & かき & さし \\
第三行 & $\alpha \beta$ & $\delta \epsilon$ & $\gamma \eta$ \\[1mm]\hline
計 & 12 & 34 & 56 \\\hline

\end{tabular}

\end{minipage}hspace{1zw}

\begin{minipage}{22zw}
%\color{red} : % 表全体の文字色を例えば赤に変えたいときはこれを入れます。 \setlength{\arrayrulewidth}{1pt}  %  見やすくするため罫線の幅を太くしました。これは "array" パッケージ (colortbl パッケージの中に含まれている) の機能です。出力は下の表2。

\begin{tabular}{|>{\columncolor{cyan}}c|l|>{\columncolor{cyan}}c|r<{\textbf{\%G}}|}

\multicolumn{3}{l}{\large\textbf{ 表2 タイトル}}\\[3mm]\hline
\textbf{描 写} & \textbf{第一列目} & \cellcolor{yellow}\color{red}{\textbf{第2列目}} & \textbf{第3列目} \\[1mm]\hline
\rowcolor{red}\hspace{1zw}第一行\hspace{1zw} & abc & def & ghi \\
第二行 & あい & かき & さし \\
\rowcolor{red}第三行 & $\alpha \beta$ & \cellcolor{blue}\color{white}$\delta \epsilon$ & $\gamma \eta$ \\[1mm]\hline
計 & \cellcolor{yellow}\color{red}12 & 34 & 56 \\\hline

\end{tabular}

%\color{black} :表の文字色を元に戻します。
\end{minipage}
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
\end{document}

説明: >{コマンド} は、l,c,r 等の位置指定の前にコマンドを挿入するという "array" パッケージのオプションです。同様に <{コマンド} は位置指定の後にコマンドを挿入します。

 文字の色も変えられますが、セル毎の指定になります。表全体の文字色を変えたいときは、\tabular コマンドの前に、\color{red} 等を挿入すれば赤色になりますが、終わった後で \color{black} で元に戻す必要があります。

出力は次のようになります。

なお、この他の例について、Yasuhiro Otomoさんのサイトが参考になります。また ここのサイトなには、幾つかの例が載っていて参考になります。

◆列のスタイルの登録

よく使う列のスタイルを登録できます。(array パッケージの機能)

\newcolumntype{列変数}{列指定}   % 列変数

例えば次の様に定義した場合、

\newcolumntype{R}{ >{\columncolor{red} l }}
\newcolumntype{G}{ >{\columncolor[grey]{0.8} c }}

\tabular{|R|G|} は次のコマンドと等価です。

\tabular{| >{\columncolor{red} l | >{\columncolor[grey]{0.8} c |}

4.5 罫線に色を付ける。

コマンド:   \arrayrulecolor[color model]{color}

で罫線の色を指定します。部分部分の罫線色を変えることはあまりないと思いますが、一応下に方法を掲げておきます。

なお、\arrayrulecolor は、 \tabular 環境内の最初に宣言しても、後で定義した \arrayrulecolor に上書きされます。\tabular 環境の外に置くと、\tabular の中で \arrayrulecolor を再定義しても垂直罫線の色は変わりません。

使用例

\begin{minipage}{14zw}
\newcolumntype{R}{>{\columncolor{red}}p{2zw}}  %  列の色として赤を登録。列の幅を2文字分として折り返しを作ってみます。
\newcolumntype{G}{>{\columncolor[gray]{0.8}}l}  %  列の色として灰色を登録
\setlength{\arrayrulewidth}{1pt}  %  罫線の太さを1ptにします。

\begin{tabular}{|G||R|G|}

\multicolumn{3}{l}{\large\textbf{ 表1 タイトル}}\\\hline
\textbf{描 写} & \textbf{第一列} & \textbf{第2列} \\\hline
第一行 & ab & cd \\\hline
第二行 & あい & かき \\ \cline{1-1}\cline{2-3}
第三行 & $\alpha\beta$ & $\gamma \delta$ \\\hline\hline
計 & 12 & 34 \\\hline

\end{tabular}

\end{minipage}\hspace{1zw}

\begin{minipage}{14zw}
\setlength{\arrayrulewidth}{1pt}  %  罫線の太さを1ptにします。
\doublerulesepcolor{blue}     % 2重線の間も色を塗ります。

\begin{tabular}{|l||p{2zw}|c|}

\arrayrulecolor{green}      %  \arrayrulecolor を \tabularの中に入れると、後に再定義した\arrayrulecolor の色に上書きされます。
\multicolumn{3}{l}{\large\textbf{ 表2 タイトル}}\\
\arrayrulecolor{red}\hline    %    罫線色が赤に再定義されました。
\textbf{描 写} & \textbf{第一列} & \textbf{第2列} \\
\arrayrulecolor{blue} \hline   %   罫線色が青に再定義されました。
第一行 & ab & cd \\\hline
第二行 & あい & かき \\
\arrayrulecolor{red}\cline{1-1}\arrayrulecolor{black}\cline{2-3}  %  水平線を一部赤、一部黒に再定義しました。
第三行 & $\alpha\beta$ & $\gamma \delta$ \\\hline\hline
計 & 12 & 34 \\\hline

\end{tabular}
\end{minipage} \hspace{1zw}

\begin{minipage}{14zw}
\arrayrulecolor{green}   %  \arrayrulecolor を \tabularの外に置くと、罫線の色を後に再定義しても、垂直罫線の色は変わらない。
\setlength{\arrayrulewidth}{1pt}
\doublerulesepcolor{blue}
\begin{tabular}{|l||p{2zw}|c|}

\multicolumn{3}{l}{\large\textbf{ 表3 タイトル}}\\\arrayrulecolor{red}\hline
\textbf{描 写} & \textbf{第一列} & \textbf{第2列} \\\arrayrulecolor{blue}\hline
第一行 & ab & cd \\\hline
第二行 & あい & かき \\\arrayrulecolor{red}\cline{1-1}\arrayrulecolor{black}\cline{2-3}
第三行 & $\alpha\beta$ & $\gamma \delta$ \\\hline\hline
計 & 12 & 34 \\\hline

\end{tabular}
\end{minipage}

説明: 表1は、あらかじめ登録した列のスタイル "G", "R" を使って色を付けた例です。表2、表3は罫線にのみ色を付けました。表2と表3は、罫線色の定義\arrayrulecolor{green} を \tabular の中か外に置くだけのちがいです。外に置くと垂直罫線の色は、後の罫線色の再定義にかかわらず保存されます。


4.6 打ち消し線を入れる。

方法: ulem パッケージを入れる。  \usepackage{ulem}

コマンドの種類:

\uline{aaaa}: aaaaにアンダーラインを引く

\uuline{bbbb}: bbbb に二重下線を引く。

\uwave{cccc}: cccc に波下線を引く。

\sout{dddd}: dddd を斜めに打ち消し線を描く。

\xout{eeee}: eeee に一字ごとにスラッシュをダブらせる。

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