パワーポイントに強力な助っ人のアプリケーションソフトがマイクロソフトから発行されました。
「Microsoft Producer for Power Point 2002」を使えば、パワーポイントスライドに、ビデオ、音声等いわゆるリッチメディアを同期結合できます。目次付きで望みの画面にジャンプできるので、強力なメディアといえます。企業の宣伝に主な用途があるようです。 デモ用サンプルがここ(日本語デモ)とここ(英語デモ)で見られます。私にとってはパワーポイントによる講演をウエッブ上でリアルタイムで再現できるのが魅力です。発表者の音声付きスライドが手に入るのならば、わざわざ外国旅行をしてまで会議に出席する手間が省けます。学会講演のスライドをウエッブから手に入れることは、かなり容易になりましたが、ビデオ同期のスライドショー再現は、これまでは大きな研究所でしか実現されておらず。それも Real Time ビデオ等使っているところが多く、スライドとの同期作業は素人には手が出ませんでしたが、 Producer を使えば、簡単に同期ビデオ付きパワーポイントスライドショーをウエッブ上に発信できます。
発表されてすでに1年になりますが、使用例をあまり見かけませんし、Producer 付属の日本語ヘルプは別として、ハウツー紹介がまだ英文でしか手に入らないようです。今回、 Microsoft Producer を使ってみて一応動きましたので使い方を紹介します。
なお、 Microsoft Producer は、以下に解説した内容だけでなく、いろいろなこと、たとえばビデオキャプチャー、ビデオ編集、またコンテンツを圧縮してビデオをウエッブ配信する事も可能で、こちらの用途に興味のある方もおられるでしょうが、ここではスライドに同期させたビデオ配信の解説に限定します。
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目 次
- はじめに(必要環境)
- Microsoft Producer を使う 便利なウィザード、テンプレート選択、導入画面、スライドとビデオのインポート、同期設定、プレビュー、発行先選定、注意事項、接続速度、再生、蛇足
- ウィザードを使わずにプレゼンテーションを作る
まず、 Microsoft Producer の使用条件を記します。
使用資格: プログラムはパワーポイント2002の正規ユーザーならばフリーで Producer のホームページからダウンロードできます。
OS とソフトウエア: OSはウインドウズ2000 Professional (Service Pack1 以上)か、ウインドウズXP、Internet Explorer 5.0 以上そしてもちろんパワーポイント2002が必要です。パワーポイントの古いヴァージョンでも組み込めるようですが(私は試していません)、アニメーションは2002でないと再現できないとのことです
Microsoft Producer のプレゼンテーションを再生するには、以下のソフトウェアが必要です。
Microsoft Windows 98 以降のオペレーティング システム、または Microsoft Windows NT 4.0 以降のオペレーティング シス。Microsoft Windows Media Player 6.4 以降。Microsoft Internet Explorer 5.0 以降
ハードウエア:
400 MHz のプロセッサ。Intel Pentium など
128 MB の RAM
2 GB のハード ディスク空き領域
オーディオを取り込むためのオーディオ デバイス
ビデオを取り込むためのビデオ (DV またはアナログ) デバイス
DV デバイスから取り込みを行う場合は、以下のシステムを推奨。
600 MHz 以上の Intel Pentium III または同等のプロセッサ
その他の詳細については、 Microsoft Producer 評価ガイドもしくは Producer のヘルプを参照してください。評価ガイドは上記ホームページでも手に入ります。評価ガイドは、簡単な使い方についても説明してあり、最初に読まれると良いでしょう。
次にプレゼンテーションを製作するときに用意するものとしては、最低限パワーポイントスライドと組み合わせるべきビデオもしくはオーディオファイル(必要ならばHTMLファイルも)です。スライドを組み合わせずビデオだけをウエッブ発信することも可能であり、このユーザーも相当多いと思いますが、それは容易にできるので省略します。
オーディオ ファイル: .aif、.aifc、.aiff、.asf、.au、.mp2、.mp3、.mpa、.snd、.wav、.wma
HTML ファイル: .htm、.html
画像ファイル: .bmp、.dib、.emf、.gif、.jfif、.jpe、.jpeg、.jpg、.png、.tif、.tiff、.wmfPowerPoint ファイル: .pps、.ppt
ビデオ ファイル: .asf、.avi、.m1v、.mp2、.mpe、.mpeg、.mpg、.mpv2、.wm、.wmv
便利なウィザード: Producer を起動すると、「プレゼンテーション作成ウィザード」が表示されますので(下図)、以下はこのウイザードに従います。ウイザードを使わない使用法については第3章で解説します。そのままOKをクリックします。
以下は、サンプルビデオ(ファイル名 sample2a.avi)とサンプルスライド(ファイル名 sample2.ppt)組み合わせて、「試作」という作品を作るという想定で話を進めます。

最初の起動画面
「OK」をクリックすると、「ようこそ」画面が現れます。

テンプレート選択: 「次へ」をクリックすると、プレゼンテーションテンプレート画面が現れます。

これは、プレゼンテーションを再生するときの配置設定画面で、、ビデオ画面、オーディオ画面、スライド画面、HTML画面などいろいろな組み合わせが可能です。標準的な配置が多数用意されていますが、とりあえず「既定」を選びます。
「既定」画面設定は、左上方にビデオ画面が、その下にスライド選択のための目次が、右上方には、スライド画面が、その下にhtml画面が現れます。html 画面は通常のウエッブサイトと同じように、文章、絵、ハイパーリンクの設定などが可能です。今は html ファイルを使わないので、仕上がりは背景色の中で白い画面となります。最初から html 画面のないテンプレートを選ぶこともできます。テンプレートを選んで「次へ」をクリックすると、文字と配色を選択する画面が出ます。ここは背景色に青を選んだ場合に表示される画面です(下左図)。
導入ページ: 「次へ」をクリックしますと、下右図のようなプレゼンテーションの情報入力画面が出てきます。 プレゼンテーションを開いたとき、最初に示される画面のタイトルや説明文の入力画面です。絵の入った魅力的な画面にしたいときは、導入ページ画像の「参照」をクリックして見せたい絵の入ったファイルを取り込みます。この例では、 silentviolin6.gif という楽器の絵を取り込んでいます。この設定は、プレゼンテーションを発行する際 にもう一度変更する機会があります。
。

「プレビュー」ボタンを押せば導入画面を表示できます(下図)。

スライドとビデオのインポート: 次はスライドのインポート画面です。「参照」をクリックして、組み込みたいパワーポイントスライドファイルパスを指定すると、ファイル欄にパスが表示されます(下左図)。「次へ」をクリックすれば、今度はビデオ(もしくはオ−ディオ)取り込み画面が出ますので、「参照」ボタンをクリックしてビデオファイルをインポートます(下右図)。

同期設定: 次の場面では、スライドとビデオを同期させるかどうか聞いてきます(下左図)。

既にスライドのタイミングが設定してあり、それを使いたい場合でも、とりあえずここは「はい」をクリックします。「プロジェクト準備」画面(上右図)になりますので、「完了を」クリックすると、ファイルインポートの進行画面が終了した後、下図のように、左上に第一枚目のスライド、中央にスライドの同期化画面が現れます。ビデオの最初の画面が写っているはずです。

あらかじめ、パワーポイントポイントのリハーサル機能や、実演でスライドにタイミングが設定してあって(注)、それを使いたい場合には、ビデオ画面の「スライドのタイミングをプレビューする」ボタンを押して再生すれば、タイミングをチェックできますので、一応確認することをお勧めします。良ければそのまま終了ボタンを押します。
注: Microsoft Producer には、 Microsoft Producer Power Point Add-in が付随しています。 Microsoft Producer を導入すると、パワーポイント2002プログラムに、スライドショー実行時のタイミングを記録する機能が付加されます。パワーポイントの「表示」メニューから「スライドの表示とタイミングの記録」を選択してスライドショーを開始すれば、実演時の時間経過が記録されます。この記録は実演に忠実です、たとえばスライド5迄進んだとき、聴衆から質問があってスライド4に戻ったとします。この実演の記録を持つパワーポイントファイルを読み込むと、スライド軌道上には、スライド4-->スライド5-->スライド4-->スライド5が、実演時の時間通りに配置されます。ただし、重複して現れるスライドにアニメーションが設定してある場合、最初のスライドでしか動きません。後に現れるスライドでアニメーションを動作させたいときは、タイムライン上から削除し、改めて元ファイルをコピーする必要があります。
タイミングの同期化をこれから行うときは、「スライドのタイミングを設定する」ボタンが押された状態であることを確認の上、「再生(
)」をクリックすると、ビデオが再生されます。と同時に再生ボタンの下方のの長方形ボタンに「次のスライド」(アニメーションが設定してあるときは「次の効果」)の文字が現れますので、タイミングを見計らってクリックします。画面が替わりきるまでは文字が消えます。再び文字が現れれば次のタイミング設定が可能です。なお、「次の効果を」クリックした時刻には、スライド画面に星印がマークされます(次の次の図面中、赤丸で囲んだところ)。
タイミングを誤ったときは、「一時休止(
)」マークをクリックすれば止まりますので、最初に戻るか(
)、一コマずつ(
もしくは
)進めて修正します。これをビデオが終了するまで繰り返します。
最後はスライドには最終画面です(下図)。ここで、「スライドのタイミングをプレビューする」ボタンを押して再生すれば、タイミングをチェックできます。

プレビュー: タイミング調整が完了したところで、下の「終了」をクリックすると、プレゼンテーションのプレビュー画面となります(下図)。

このとき、画面下半分のタイムライン画面でビデオ、オーディオ、スライド、テンプレートの各軌道の最初と最終のタイミングが合っていることを確認しましょう(上図)。
以上で編集が完成しました。次はプレゼンテーションを発行する番ですが、念のために仕上がりがどうなるかをチェックしたい場合は、メニューバーの「再生」「再生」を選択すると、プレゼンテーションをプレビューできます。
発行先の選択 : プレビューを確認してOKであれば、ツールバーから「発行」を選んでクリックすると、下図のように再生サイトの場所を聞いてきます。

ウインドウズ・メディア・サーバーに発行すれば、プレゼンテーションをストリーム配信できますが、まずは自分のコンピューター内に納めましょう。CDに書き込む場合もここを選びます。後にFTP転送でウエッブサーバーに送り込んだ場合、閲覧者がプレゼンテーションを再生してもストリーム配信はされませんが、最初の部分をキャッシュメモリーに読み込んでからすぐ、プレゼンテーションが開始されますので、それほど不自由は感じないでしょう。ただし、遅い回線使用者の場合は相当待たされるかもしれません。 また、キャッシュメモリーに最後までダウンロードされないと、任意のスライドにジャンプすることもきません。
次は発行先画面(下図)で、発行するプレゼンテーションのファイル名と収納場所を指定します。CDに書き込む場合は、書き込み可能なドライブ名(私の場合はF:\)を入力します。発行されるファイルの名はフ、ァイル名欄に入力した名前(ここではtrial)にhtmという拡張子が付き、trial.htmとなります。発行後、ウエッブ上で再生するときは、このファイル名が最後に付いたURLを呼び出すことになります。

注 意: ファイル名は、大文字小文字を明確に区別し、かつスペースとハイフンは使わないようにしましょう。ウインドウズ上では、この約束を守らなくても問題はないのですが、FTP転送でユニックス系のウエッブサーバーに送り込んだときに問題が生じます。またウエッブ上のURL名としても使われるため、和名も勧められません。英数字のファイル名をつけましょう。ファイル名以外は和文でもかまいません。なお、4章(サーバーへアップロードするときの注意)をも参照してください。
次はプレゼンテーションの情報(下図)ですが、これは先のプレゼンテーションの情報画面で入れた、導入画面情報と同じものです。必要ならば修正します。

接続速度: 次は再生するユーザーの接続速度設定です。閲覧者が早い回線を使うとわかっていれば、それだけ早く設定できますが、ファイルサイズが大きくなります。CDに発行する場合は最高接続速度を選びましょう。右側にファイルサイズが示されますので参考にします。私の使用例のように、主な情報がスライドにあり、ビデオにはもっぱら音声情報を頼っている場合は、転送率を低く設定してもそれほど支障はありませんので、最低の33.6Kbpsで十分でした。遅い接続設定ではファイルサイズを小さくできるので、早い接続に合わせてファイルを作るときは、遅い接続を使う再生者にも適合できるようまとめて複数の設定を選択しましょう。

次のプレゼンテーションの発行画面(下左図)で「完了」をクリックすると、進行状況を表示した後、「発行済みプレゼンテーションを表示しますか?」と聞かれます(下左図)。「はい」と答えれば導入画面が示されますが、「いいえ」でスキップしてもかまいません。

発行が終わったので Microsoft Producer を閉じると、下図のように「プロジェクトへの変更を保存しますか?」と聞かれるので

trial.MSProducer のようにファイルネームをつけて保存します。閉じる前にメニューから「ファイル」「プロジェクトの保存」をクリックしても同じ画面が得られます。
プロジェクトを後に変更したいときは、この trial.MSProducer ファイルを起動すればプレゼンテーション発行前の状態に戻りますので、そこから再編集できます。また、「ファイル」ー「プロジェクトパッケージの作成」をクリックすればプロジェクトに使用されたスライドやビデオの画像すべてをまとめて一つの保管ファイルにまとめられます。こうしておけば別のコンピュータに移植しても Microsoft Producer を起動すればパッケージにした状態から編集を続けることができます。この場合の拡張子名はtrial.MSProducerZ となります。
プレゼンテーションの再生: さて、 Producer を終了した時点で作られるファイルは、上に述べたtrial.MSProducer に加えて autorun.inf、scan.hta, pageico, trial.htm, trial_files (フォルダー)の五つです。最初の三つは、CDに発行する際、CDの自動起動、複数のプレゼンテーションを作ったときの選択用目次、アイコン表示に使う管理用ファイルです。ウエッブ配信に必要なファイルは最後の二つ(trial.htm, trial_files(フォルダー))で、FTP転送でサーバーに送ってやります。trial.htmを起動すれば、下図の導入画面が出て、再生をクリックしてやればプレゼンテーションが表示されます。


蛇 足: 参考までに上記説明に使用した試作品(9秒間のデモプレゼンテーション)をここに置きます。スライドのアニメーションを含みますが、ビデオ画面とスライド画面は全く関連はありません。元のビデオファイルが33.5MB、パワーポイントポイントスライドが382KBで、最終仕上がりのProducer ファイルが830KBでした。
ちなみに、この Microsoft Producer を使う動機になった私の講演スライドは40MBありました。ビデオは90分のVHSテープをアナログキャプチャーしてAVIファイルで20GBあったものを、MPEG1ファイルに圧縮して855MBにしてから、再生接続速度を33.6Kbpsに設定してプロデューサーを通した結果は51MB、150Kbps と両方の設定にしたときは138MBのファイルとなりました。参考のため33.6Kbps設定の長時間作品例としてリンクをはっておきます。なお、何が原因なのか判りませんが、ホームコンピュータで動作確認後、サーバーへアップロードした時不安定で働かないときがありました。2〜3度再生を繰り返したり、アップロードをやりなおしたらうまく行きました。ファイルが大きすぎるための転送ミスかもしれません。
まず Producer を起動したときの画面(第2章の最初の画面)でキャンセルをクリックすると、下図のような画面になります。これはメディアタブが選択された状態です。

メディアタブの他に目次タブとプレビュータブがあります。プレビュータブは、編集が終わってプレゼンテーションを発行する前にプレゼンテーションをプレビューしてチェックするときに使用します。目次タブでは、スライドの目次項目の追加変更と導入ページの変更が行えます。後の3.8節で使い方を説明します。
ツリー画面でプレゼンテーションテンプレートを選択します。内容画面に、種々のテンプレートが表示されるので、好みのテンプレートを選択しますとモニター画面に拡大表示されます(下図)。ここでは既定のテンプレートを選びました。

「編集」メニューから「プレゼンテーションの文字と配色」を選ぶと、「プレゼンテーションの文字と配色」ダイアログが出ますので好みに応じて変更します。ここではスライド領域の背景に青色を選んだ画面を表示しています(下図)。

内容画面でテンプレートを選び、「クリップ」メニューから「タイムラインに追加」を選択すると、テンプレーとがタイムラインのテンプレート軌道上に配置されます(下図)。テンプレートの継続時間は、「ツール」「オプション」「タイムライン」画面で設定できます。既定は300秒です。継続時間は後でも手動で変更できますのでとりあえずはこのままで行きましょう。

ツリー画面でビデオを選択すると内容画面にビデオのインポートアイコンが現れます(下図)。

アイコンをダブルクリックして ファイルのインポート画面でパスを指定し(下図)、「開く」ボタンをクリックするとビデオファイルがインポートされます。「ファイル」メニューから「インポート」をクリックしてもできます。

ビデオファイルの最初の画面が内容画面に見えます。ここをクリックすると右のモニター画面でプレビューできます(下図)。

クリップ作成:
ビデオ上映時間が長い場合(たとえば30分以上)、3分程度の短いシーンに分割しておいた方が、スライドとの同期編集などに便利なときがあります。「ファイル」「インポート」でインポートする場合、ファイルのインポート画面で、インポートオプションの「ビデオのファイルからクリップを作成する」にチェックマークを入れると、ビデオファイルがクリップに細分化されてインポートされます。付随するオーディオファイルも同時に分割されます。
あるいは、インポートした後、内容画面で分割したいファイルを選び、「ツール」「クリップの作成」を選択してもクリップを作成できます。
分割点は Producer が自動的に選んだシーンの変わり目です。”クリップの作成”作業はビデオファイルの分割ですが、 Microsoft Producer では、タイムライン上で、手動で分割点を設定する分割のみを”分割”と呼び、両者を用語で区別しているようです。手動”分割”のやり方は、3.7節のビデオとスライドの編集で述べます。
ビデオファイルをタイムラインに配置するやり方は幾つかあります。
ビデオにオーディオが付いているときは、ビデオと同時にオーディオ軌道にオーディオファイルが配置されます。

時間スケールが荒すぎてビデオファイルが見難いときは、「表示」メニューから「タイムラインの拡大(縮小)表示」を選択して時間スケールを拡大縮小します。あるいはタイムラインウインドウの左上方にあるプラス(+)(−)マークをクリックしてもできます。 「表示」「画面に合わせて表示」を選択すれば、全てが画面に収まるようになります。
タイムラインからの削除:
タイムライン上に配置したファイルは、削除できます。削除したいファイルをクリックして選択状態にした後「編集」「削除」を選択します。
このとき、ファイルはタイムラインから削除されるだけであって、元ファイルへの影響はありません。ファイル数が多いとき、個々に削除するよりはまとめて削除する方が効果的なときがあり、この時は「タイムラインのクリア」を選択して全てを削除し改めて内容画面などから配置し直します。
§3.3,§3.4のビデオと同じやり方でタイムラインのスライド軌道へ配置します(下図)。このとき、スライド全部をまとめてタイムラインに配置したいときは、ツリー画面のスライドフォルダーの下のファイルアイコンをクリック、個々のスライドを一枚づつ配置したいときは、内容画面からスライドを選んで配置します。
ビデオないしは音声ファイルが、スライドの中に既に組み込まれているときは、「ツール」「オプション」「一般」で、「インポート時にオーディオとビデオを分離する」欄にチェックマークを入れてから、スライドをインポートすると、音声とビデオファイルはスライドとは独立に読み込まれ、 Producer で編集することが可能です。チェックしないときは、ビデオ・音声はスライドの中に組み込まれたままです。
注 意: WAV音声ファイル以外のビデオ・音声ファイルは、パワーポイントスライドの中にリンクとして入っているだけです。ビデオ・音声を分離しないで Producer に読み込む時、このリンクはそのまま保持されるので、プレゼンテーションを発行してサーバーに移植した場合はリンクが切れます。この時は、ビデオ・音声ファイルも同時にプレゼンテーションファイルからアクセスできるところにコピーし、適切なリンクを設定し直す必要があります。ビデオ・音声を分離してインポートした上で、タイムラインのあるべきところに入れ直せば、発行時自動的に組み込まれますので、その方が間違いを防ぎやすいでしょう。

各スライドのタイムライン上の継続時間は、あらかじめリハーサルなどで時間設定されているときは、そのタイミング通りに配置されます。時間設定のないスライドは、「ツール」「オプション」「タイムライン」に設定されてある時間で配置されます。既定は一枚につき180秒です。

必要に応じて、画像、第二のオーディオ、HTMLなどのファイルを、インポートした上でタイムラインに配置します。
デジタルメディアファイルの継続時間は、スライドと同じく「オプション」のタイムラインタブで設定してあるタイミングで配置されます。適当に既定値を変えてください。
ビデオの分割:
分割はタイムライン上のみで可能です。ビデオファイルもしくはクリップをタイムラインに配置した後、まず、ビデオ軌道上で分割したいファイルもしくはクリップをクリックして選択状態にします。次にタイムラインの時刻軌道上で望む時刻のところをクリックすると、時刻インディケータ(青のライン)がそこに移動するので、「クリップ」メニューから「分割」を選ぶと分割されます。
ビデオの結合:
分割したクリップは再結合できます。結合できるのは Producer の「クリップの作成」もしくは「分割」機能で分割したところだけです。分割したとき、分割する前のファイル名をABCとすると、分割されるとABCとABC(2)、ABC(3)のように連番がつきますが、結合できるのは連番号のファイルだけということです。
内容画面もしくはタイムライン上で、結合したいファイルを複数選択します。クリックしてまず第一番目のファイルを選び、Ctrl+クリックで2番目のファイルを選んだ後、「クリップ」「結合」を選べば結合します。連番ファイルが並んでいるときは、Shift+クリックも使えます。
ビデオのトリミング:
ビデオのある部分、たとえば時刻1から時刻2までのみを拾い出したい時:
ファイルを選んでモニター上に表示し、映像を再生して時刻1の地点で一時休止します。必要ならば一枚送り(戻し)で、正確な時刻1を選びます。「クリップ」メニューから「開始トリミングポイントの設定」を選ぶと、時刻1以前の部分が削除されます。同様にして時刻2を選んだ後、、「クリップ」「終了トリミングポイントの設定」を選ぶと、時刻2以降の部分が削除されます。
ファイルの並べ替え:
タイムライン上で望むファイルを選択して、「編集」メニューの「切り取り」「貼りつけ」作業で移動できます。ドラッグすることも可能です。
スライド(そして複数のHTML、テンプレートトラックも)の場合は、「ツール」「項目の並べ替え」「スライドトラック」を選択して現れるダイアログ画面(下図)で並べ替えることもできます。

ファイルの削除:
タイムライン上で選択して、削除したいファイルをクリックし、「編集」メニューから「削除」を選択すれば、タイムライン上から削除できます。このとき、タイムラインから削除されるだけであって、元ファイルはそのまま維持されます。
スライドの編集:
内容画面もしくはスライド軌道上のスライドを選択して、「編集」メニューから「スライドの編集」を選択すれば、パワーポイントが起動されるので、スライドそのものを編集し直すこともできます。
タイミングの手動調整:
タイムライン上で望むファイルをクリックすると、端が三角印付きの黒枠で強調されます。マウスのポインターをその端に置くと、赤い横棒が現れ、左ボタンを押した状態で端点を動かすことができるようになります(下図)。

テンプレートの追加: 状況によっては、ビデオなしでスライドを見せるなど、途中で画面設定の変更をしたいときなどの措置です。
時刻軌道上で、ビデオ無しのオーディオのみの上映が始まる地点をクリックして、時刻インディケータを設定します。
「ツール」メニューから「タイムラインの位置あわせの追加」を選択して(タイムライン上の釣り鐘(+プラスサイン付き)状アイコンをクリックしても可)、位置合わせマークを設定します。なお、この動作はテンプレートに限らずデジタルメディアを望みの位置に挿入するとき役に立ちます。
メディアタブ上のツール画面で、プレゼンテーションテンプレートをクリックして、ビデオ無しのテンプレート(たとえば標準オーディオ)を選び、テンプレート軌道にドラッグします。あるいは、「編集」「コピー」を選択後、テンプレート軌道をクリックしてから、「編集」「貼りつけ」を行ってもできます。このテンプレートの継続時間は、「ツール」「オプション」「タイムライン」上のプレゼンテーションテンプレート欄に入力した時間で設定できます。
次のテンプレートを同様にして追加します。以下繰り返し。
最後に、一番後ろのテンプレートを選択して、終端点の手動タイミング調整を行い、ビデオファイルの終端点などに合わせます。
ビデオの音声部分のみを上映したいとき:
切り替え効果:音声のみを上映したいクリップをクリックして「編集」メニューから「切り取り」を選んでカットします。
次に、音声のみをスタートさせたい地点に、時刻インディケータをドラッグするなり、モニター画面下のボタンを使うなどして時刻インディケータを配置します。
オーディオ2欄をクリックしてから、「編集」「貼りつけ」を選択すると、ビデオファイルがオーディオ2欄に現れ、この部分はオーディオのみの上映となります(上の図のオーディオ2の軌道参照)。
ビデオ軌道上で連続して並んだした二つのビデオファイルもしくは画像ファイル画面の切り替えをスムーズに行うため、切り替え効果を挿入できます。
(1) 切り替え効果を入れたいファイルのうち、後のファイルを選択します。
「ツール」メニューから「ビデオ切り替え効果」を選択すると、内容画面に様々な切り替え効果のアイコンが現れます(下図)。
欲しい切り替え効果を選択し、「クリップ」「タイムラインに追加」を選択するか、もしくは切り替え効果軌道にドラッグすると、切り替え効果が挿入されます。後ろのトラックは切り替え効果継続時間分だけ前進します。切り替え効果の継続時間は、「ツール」「オプション」「タイムライン」タブ上の、ビデオ切り替え効果欄に入力した時間です。既定は2秒です。切り替え効果を入れた後に、手動で伸縮してすることもできます。切り替え効果軌道上の切り替え効果部分をクリックして選択してください。挿入した切り替え効果は、モニター画面で再生して確認できます。
(2) 切り替え効果を入れたい二つのファイルの後のファイルをドラッグして前のファイルに重ねると自動的に切り替えのフェード効果が入ります。
(3) 特別な切り替え効果として、次に述べるビデオ特殊効果の一つを使う手があります。効果を入れたいファイルをクリックして選択し、「クリップ」「ビデオ」のドロップダウンリストから、フェードインを選ぶと黒画面から徐々にフェードします。なお、この時は、オーディオ軌道上でオーディオにもフェード効果を入れましょう(後述オーディオ効果の項参照)。
ビデオ特殊効果:
ビデオ軌道上で特殊効果を入れたいファイルをクリックして選択し、「クリップ」「ビデオ」「特殊効果」を選ぶと、「ビデオ効果の追加または削除」ダイアログが出ますので
欲しい効果(ここでは90度回転)を選んで「追加」ボタンを押します。複数の効果を選べます。「OK」ボタンを押せば
上図のように画面が90度回転していることがわかります。特殊効果を施されたファイルには、赤の矢印で示すような小さなアイコンが表示されます。
上図の内容画面には特殊効果の様々なアイコンが示されていますが、これはツリー画面でビデオ特殊効果を選択すれば表示されます。ここのアイコンをタイムラインのファイル上にドラッグしても特殊効果を施せます。
挿入した特殊効果を削除するには、ファイルを選択し「ビデオ効果の追加または削除」ダイアログ画面で「削除」ボタンを押し「Ok」します。
オーディオ効果:
特殊効果: ミュート、フェードイン、フェードアウトの3種の効果があります。オーディオファイルを選択して、「クリップ」「オーディオ」「ミュート」等で効果を入れます。
音量の統一: タイムライン上で複数のオーディオファイルが並び、音量がそろっていないときは、「ツール」「タイムラインのオーディオの自動調整」を選択すると、Producer が各ファイルの音量レベルを検出し自動的に均一化します。
音量レベルの調整: オーディオ軌道は2本あります。「ツール」「オーディオレベル」を選択すると、オーディオレベル画面が現れますので、
ノブを動かすことにより、2本のオーディオの相対音量レベルを調節できます。既定は両者等音量です。主音声がナレーション、オーディオ2がバックグラウンドミュージックの時、バックグラウンドミュージックの音量を弱くする時などに使います。
同期化:
ツールバーの「同期化」(もしくは「ツール」メニューから「同期化」)をクリックすると、ウイザードを使って同期化する場合と同じ画面が出ますので、同じ要領で同期化します。あるいは「タイミングの手動調整」で述べたように手でタイミングを合わせることも可能です。
プレビュー:
同期化が完了し、編集作業が終わったならばプレビュータブを選んで、メニューバーから「再生」「再生」を選択すれば、プレゼンテーションのプレビューが見られます。このとき、タイムラインウィンドウの左下にある「タイムラインを隠す」を選んで、タイムラインウィンドウを隠しておくと良いでしょう。システムの効率が良くなります。
メディアタブを選んだ時は、個々のファイルのプレビューができます。ファイルを再編集するときに便利です。なお、スライドを再生するとき、時刻インディケータがスライドの最初に戻っていないと、そのスライドの中でのアニメーション効果は再生されません。
メディアタブでもプレビューが可能です。ただし、こちらは選択した個々のファイルもしくはトラックのみのプレビューです。個々のファイル編集に便利です。
目次の編集:
目次タブでは、目次の編集ができます。スライドが配置されているときは、スライドのタイミングに合わせて作成されたものが自動的に作られ、目次画面に表示されます。できあがり画面で目次をクリックすればそこにジャンプできますので、長い講演などには便利です。内容に合わせて目次の文章を変更したり、目次項目を追加できます。追加するには、タイムラインウインドウの青色のインディケーターを望む時間に合わせて(あらかじめ、ビデオ軌道を選択しておく必要があります)、目次ウィンドウの追加ボタンを押し、項目名を入れてOKします。このとき、時間に合わせるかスライドの合わせるか選べます。また、目次は、「>>下(上)のレベルに下(上)げる」ボタンで、レベルを上げ下げできますので、本の目次の章、節などの分類と同じように見やすくアレンジできます。
目次の色を背景に合わせて変えるには、「編集」「プレゼンテーションの文字と配色」で行いますが、テンプレート(背景付きの既定テンプレート)によってはテンプレートの設定が優先されるものもあります。
導入ページの編集: 目次タブでは、右側の導入ページ窓で、導入ページの編集もできます。プレビューボタンでプレビューできます。
発 行: 全てがOKならば発行です。ツールバーの「発行」をクリックすることは前と同じです。
プレゼンテーションを発行するときに、ユニックス系のウエッブサーバーにFTP転送する場合の用心のために、ファイル名を英文としかつ」スペースやハイフンを使わないように注意しました。実は Microsoft Producer の中でテンプレート名に既にスペースやハイフンを使っているものがあるので、それからも除去しなければなりません。
(ぼやき: 問題が起こると判っているなら何故最初から対策を講じないのですかね? これもマイクロソフト帝国主義の現れの一つ?)
Publishing Presentations with Microsoft Producer にその対策法が出ています。なお、テンプレートの名前の付け替えや独自のテンプレート作成に関しては、 Microsoft Producer のヘルプも参照してください。 以下はその要約です。
1.大文字小文字の区別をはっきりさせます。
ウインドウズでは、大文字小文字の区別をしないので、どちらでもよいが、ユニックス系のコンピューターは、区別するので、ファイル名を書くときは注意します。
2.プレゼンテーションに取り込む、または発行するファイル名として、スペースとハイフンは使用しないようにします。
3. Microsoft Producer で使う既存のテンプレートの収納フォルダーとファイル名にスペースとハイフンを使っている場合があるので、これを修正します。
4.ウエッブに発行するときは和名を使わない用心が肝心です。
テンプレートの名前を付け替える場合、まず収納フォルダーのパスを見つける必要があります。このためには、 Microsoft Producer を起動して、メディアタブを選び、ツリー画面でプレゼンテーションテンプレートを選択して、内容画面に既存のテンプレートを表示します。次に欲しいテンプレートを右クリックして、プロパティを選択するとテンプレートの保存場所が表示されます。元ファイルの所在地として (ドライブ文字):\Program Files\Micosoft Producer\1041\Templates\audio slides -proportional resize2\audio slides -proportional resize2.css のように表示されます。”なるほど、スペースを含んだファイル名ですよね”。ちなみに、1041は、日本語版の言語IDです。
そこで次にウインドウズのエクスプローラーでそのテンプレートフォルダーの保存場所を開きます。次にテンプレートフォルダー(上の場合は\Program Files\Micosoft Producer\1041\Templates\audio slides -proportional resize2)を右クリック してコピーを選択し、同じTemplatesフォルダー内で、再び右クリックして貼りつけを選んで、audio slides -proportionalフォルダーのコピーを作ります。
次にこのコピーしたフォルダーの名前を付け替えて、スペースやハイフンを含まないようにします(たとえば mytemplate)。このフォルダー内の .css という拡張子の付いたファイル名もまた、mytemplate.css のように拡張子以外は同じ名前を付けます。
次に、スタイルシート( .css拡張子を持つファイル)をNotepadや秀丸等のエディターで開いて、中の
WMName: "標準オーディオ - 可変サイズのスライド";
の ” ” の中の名前を、先ほど選んだ新しい名前 mytemplate にマッチするように変えます。この” ”の中のテキスト文は、 Microsoft Producer の内容画面に表示されるテンプレート名です。
Microsoft Producer を起動して、新しいテンプレートが追加されていることを確認します。これでこの新しいテンプレートが使えるようになります。
日本の Microsoft Producer のホームページ
Producer に関するサポートページ Producer for PowerPoint 2002 Support Center
Producer Tutorial Producer の使い方
Producer に関するよくある質問 Frequently Asked Questions About Producer
Publishing Presentations with Microsoft Producer
(副題: Learn how to customize Producer and enable users to publish rich-media content anywhere)
その他
Microsoft Producer のデモを見る: (日本語デモサイト)(英語デモサイト)
日本語デモは長い企業宣伝ばかりで退屈しますが、英語デモは皆、数分の長さで Microsoft Producer のいろいろな使い方を要領よく例示しています。私のお気に入りはこれ、ビデオとスライドの組み合わせ、ビデオのみ、再びビデオとスライドの組み合わせと設定が柔軟に変化します。
Microsoft Producer の解説書: Creating Dynamic Presentations with Streaming Media : by Matt Lichtenberg and Jim Travis