FTP サーバをホームコンピュータ上に実現します。FFFTP等のクライアントソフトで、サーバーにアクセスすればファイル転送が手軽に行えます。
FTPは、ファイルの大量転送用に今でも良く使われますが、セキュリティの点でFTP転送はSSH転送に劣ります。個人ユーザーの一般的な使用法は、サーバーへのアップロードや、ファイルのダウンロードでしょう。この場合はFTPクライアントソフトさえ持っていれば用が足ります。しかし、自宅サーバーを設置すれば、当然FTPサーバーが含まれるでしょう。サーバーを一般に公開するなどと大げさなことを言わず、ファイルのやりとりをLAN内コンピュータ-同志に限っても、その便利さは捨てがたく、その場合コンピュータ-の一つはサーバーとして動作する必要があります。
フリーのサーバープログラムとしては War Ftpd が有名で、私もヴァージョン1.67-05を過去4-5年使っていました。これで別に不自由は感じなかったのですが、インターネットの世界では古いだけで罪悪感?を感じさせるところがあって、新しくしようと思い立ちました。しかし、War Ftpd は本格派だけあって、最近のヴァージョンは設定が結構面倒のようです。私の場合常時開設の本格的なサーバーとしてでなく、 LAN内ファイル転送程度の軽い使用を目的とするので、日本語で簡単に設定のできる Tiny FTP Daemon をインストールすることにしました。オリジナルはウィンドウズ95用に開発されたようですが、2000での使用例もあります。XPでもOKのようです。日本語ヘルプが充実していますし、設定例も沢山紹介されているので、今更ハウツーを公開する必要もないのですが、このごろは物忘れも激しくなりましたので、私的メモ用ということです。
ついでにクライアントソフトの FFFTP のインストール法や使い方も入れておきました。
2) Tiny FTP Daemon のインストールと設定:
● ファイル転送やりとりに必要なパッケージは、Tiny FTP Daemon と クライアントソフト FFFTP です。
入手先: Tiny Ftpd はTiny FTP Daemon ホームぺージから。ファイル名は ftpd52d.exe 。 FFFTPは、開発者ホームページから。ファイル名は ffftp-1.92a.exe。いずれも 050502 現在。
● ftpd52.exe を実行し、後は指示に従えば簡単にインストールできます。既定設定では、C:\Program Files\tinyftpd\ にインストールされます。
インストール終了後、「スタート」-「すべてのプログラム」-「TinyFTPDaemon」をクリックすれば、次のようなサーバー画面が立ち上がります。
● 「設定」-「システム設定」を選択、または
ボタンを押すと次の様なシステム設定画面が現れます。
![]()
★ 右方にある「汎用性を重視する」は大抵の場合チェックを入れたままで大丈夫でしょう。これを解除すると、上の隠されているチェックマークを変更できるようになります。特別な用途に応じた設定方法はヘルプで見られます。
★ 「簡単な設定」のチェックマークをはずします。「簡単な設定」のチェックマークをはずさないとデータポートを(通常行うように)"20"に設定できません。LAN内限定使用ならば別に構わないのですが。
★ 「ショートカット」のチェックマークは、セキュリティ上はずしておくことが薦められています。
○ その他の設定は一例です。
★ 「起動時に最小化」にチェックマークを入れれば、起動しても起動画面は現れず、代わりにタスクトレーにアイコンが現れます。ここをダブルクリックすれば、起動画面が現れます。
★ 「パスワード」は設定画面の誤動作を防ぐためのもので、画面が変わるたびに要求されます。既定ではオフです。
★ 送信ブロックサイズは 8192 バイト、動作間隔は 100 ミリ秒が既定設定です。ここでは少人数ユーザーを想定して、ブロックサイズを最大 10240 バイト、動作間隔を最小の10 ミリ秒に設定しています。
★ 他の「ログファイル」とか「ログイン」タブなどの設定は、ほとんど既定で差し支えないでしょう。
○ 「別名」タブの中の「編集」ボタンを押せば、クライアントにアクセスして欲しくないドライブ名を指定できます。セキュリティ上は、データのやりとりを一つのドライブ(図ではC)に設定して他はアクセス禁止にしておく方がよいでしょう。
上の例は、Cドライブだけを処理するよう設定したケースです。存在しないドライブにチェックを入れると誤動作をするようです。
○ 設定が終わったら「OK」ボタンを押します。確認画面が出ます。
● 次に アクセスを許可するユーザーの設定を行います。「設定」-「ユーザー設定」を選択、もしくは
ボタンを押せば、"Account Editor" 画面が出ます。下の例は、新規作成でユーザー "foo" を作成した後の画面です。
○ 特定ユーザーだけにアクセスを許すなら、"anonymous"(匿名ユーザー)は、セキュリティ上削除した方がよいでしょう。
○ ユーザー登録には「新規作成」ボタンを押して、ユーザー設定を行います。既に登録してあるユーザーの設定変更は、ユーザーを選択した上で「編集」ボタンで行います。ユーザー名を入れ、「有効」「暗号化」にチェックを入れ、パスワードを指定します。
★ ホームディレクトリーは、ユーザーにアクセスを許す最上位のディレクトリーです。
○ 許可ファイルの設定。
「汎用性重視」がチェックされていると、下のような設定画面となります。
![]()
管理者には、前の画面でホームディレクトリーに、C:\などを指定し、かつ全てのファイルを許可します。その設定のためには、汎用性重視のチェックをはずす必要があります。
○ 禁止したいファイル操作の設定。「汎用性重視」がチェックされているので、相当部分が既定設定(チェックマークのところがふさがれている)となります。空いていて設定可能な所の必要部分をチェックします。
○ 全て設定して「OK」ボタンを押すと、「Account Editor」画面に戻ります。ユーザー"foo" が登録されたのが判ります。
FTPクライアントソフトは沢山ありますが、フリーソフトで最も普及しているのはFFFTPではないでしょうか。開発者のホームページやサポートページで情報が得られます。
◎ 開発者のホームページより ffftp-1.92a.exe (050503現在) をダウンロードしてそのまま実行すると、次のセットアップ画面が出ますので、指示に従いインストールします。
◎ インストールが終了すると、通常はアイコンをクリックして出る起動画面と起動画面上の「接続」を押して得られる「ホスト一覧」画面が自動的に出現するので、ホスト設定を始められます。
○ ホスト設定: 新規ホストをクリックすると次の画面が出るので、接続したいホストの情報を入力します。
★ ホスト設定名は適当に選びます。
★ ホスト名は、サーバーのドメインネーム (またはIPアドレス) を入れます。
★ ユーザー名とパスワードは、サーバーに登録されていものを入力します。ただし、匿名ユーザー(anonymous) としてアクセスする場合は、右側の"anonymous" にチェックを入れるだけです。
★ ローカルの初期ホルダーは、起動画面のローカルペイン(ユーザ側の窓)に表示されるディレクトリー名です。
★ ホストの初期ホルダーは、起動画面のリモートペイン(ホスト側窓)に表示されるディレクトリー名です。省略すればホスト側の最上階ディレクトリーが現れます。
★ 「OK」ボタンを押せば「ホスト一覧」画面に戻り、今登録した名前(ホストの設定名)が現れるはずです。
○ 一応これでファイル転送ができます。その他の設定は、大抵は既定設定でOKのはずです
○「ホスト一覧」画面の「接続」ボタンを押し、ホストに接続できれば、次の様な画面が出ます。
これでファイル転送準備が整いました。
◎注: 最近はセキュリティが厳しく、ファイアーウォールなどを設定していると接続できないことがあります。
サーバーがファイヤーウォールで守られているLAN内にあり、LAN内からサーバーに接続したいときは、ファイヤーウォールのイントラネットセキュリティを緩くしないと、接続できません。私の使用しているトレンドマイクロ/ウィルスバスターの「家庭内ネットワーク」では、セキュリティレベルを「低」にする必要がありました。
◎ ファイルの転送:
例: 下の図は、上の図のフォルダー群から pstools (上画面では窓枠の下方に隠れている)をダブルクリックして、"pstools"フォルダーに移り、"ps_conv" を選択した状態です。選択した時点で、ダウンロードアイコン(赤丸の中の下向き矢印)が、黒色に変わりますので、ここを押せばディレクトリー毎ダウンロードが始まり、終われば左側の窓に"ps_cov" のフォルダーが表示されるはずです。
逆に、左側のフォルダーもしくはファイルを選べば、アップロードアイコン(上向き矢印)がONになり、押せばアップロードできます。(ただし、ここで示したサーバー例ではアップロードできませんが)。
◎ 同じ操作は「コマンド」メニューから、ダウンロードを選んでもできます。
このメニューには、他にもできることがいろいろ載っています。例えば「ミラーリングダウンロード」というのは、リモート側で指示したファイル群の中から、ローカルに無いファイルだけを選択してダウンロードしますので、定期的にアップデートするときなど便利です。ただし、ミラーリングは鏡に写すという意味で、完全に同じ内容にするということですから、ダウンロード先に元々存在していたファイルで、ダウンロード元に無いファイルは消されてしまいますのでご用心。
○ ウェッブサーバーなどにアップロードしたとき、ファイルの属性(プロパティ)を設定したいときがあります。属性を設定したいファイルを右クリックして、開くメニューから「属性変更」を選択、「属性の変更」画面でパーミッションを設定します。
◆ Tiny FTP Daemon
○ 設定使用例: 大抵は自宅サーバー構築の一部としてFTPサーバーの解説を入れたものです。
Try The Homepage 自宅サーバーで行こう 鷹の巣自宅サーバー
◆ War FTP Daemon
○ ダウンロード(Jgaa's Internet) 日本語化パッチ(v1.82.00)
○ HuonPine Home Web Server v1.82.00(インストール 設定 セキュリティ対策)
ぱそこんおやじ(1.82.00) ITMEDIA(v1.71β)
Windows2000とApache2で初めての自宅サーバー
◆ FFFTP
○ 開発元 サポートページ FFFTPの特徴 FFFTP Q&A
○ 設定使用例:
Kent Web /ウィンドウズで行うFTP操作 自宅サーバーで行こう
◆ FTP一般
○ FTPの仕組み: 過去からの贈り物前編と後編 FTP min-HOWTO ウィキペディア FTPプロトコル
◆ホームサーバー全般
(完)
Last updated 050503