はじめに: 私はモニターとして15インチ液晶ディスプレイを使っていたのですが、どうも小さいのが不満で(本音は年をとって小さい字が見づらくなったせい)、大きなモニターに変えることにしました。普通なら17インチか頑張って19インチですが、思い切って20インチにして正解でした。もう小さい画面には戻れません。不要になった小モニターを捨てるのももったいないし、画面が2つあれば便利だろうということもあり、デュアルディスプレイを試みることにしました。やってみたら思ったより簡単にできましたし、何より便利さに感激です。20インチと15インチではアンバランスで、基本的に同じ大きさのモニターをそろえることが推奨されますが、それでも単一モニターとは比較になりません。デュアルにして既に一年経ちますが、特に故障もなく、動いています。いずれはトリプルディスプレイにしたいと考えているところです。インストール法を記録に残しておこうとこの文を書きました。
050428作成、()
1) イントロダクション
2) インストール
2.1) ドライバーソフトの準備
2.2) ハードウェアのインストール
2.3) ドライバーのインストール
2.4) Matrox Multi-Display のセットアップ
2.5) ディスプレイの設定
3) リンク
コンピューター内蔵のビデオカード NVIDIA GeForce2 MX 400 は、デュアルディスプレイ対応機種のようでしたが、デジタル1,アナログ1の組み合わせでした。CRTディスプレイ追加ならばこれでも動かせるのでしょうが、狭い机の上では薄型の液晶モニターが必須で、新しく購入するディスプレイもデジタル、従ってデジタル入力x2対応のビデオカードを購入せざるを得ませんでした。
MATROX millennium P650 を選んだ理由は、ゲームはしないので3Dアクセラレータとしての用途は考える必要がない。その場合、MATROXには昔から、デュアルディスプレイの実績があり、画像のきれいさでも定評があること、P650 が比較的求めやすい価格であったこと、解像度を2画面独立に設定できること、さらにファンレスで低騒音というのも魅力でした。保証を考えてマニュアル付きの正規製品を購入したのですが、何故か動かず、結局製造元からドライバーをダウンロードして動かしました。こんなことならバルク製品かネット購入するんだったと後悔しましたが後の祭りです。
● セットアップ:
コンピュータ: SONY VAIO PVC RX62K:(購入:010401)
★OS ウィンドウズXPプロフェッショナル
★拡張スロット:PCIx3、AGPx1 装備。
◎交換すべき旧い機器:
★モニター: 15インチ液晶デジタルディスプレイ PCVA-15XD2、
解像度 1024ドットX768ライン、 プラグ&プレイ機能 DDC1/DDC2B
★ビデオカード: NVIDIA GeForce2 MX 400(AGP-V7100 DVI 4Xモード動作)、
ビデオメモリー: 32MB
解像度: 最高2048X1536 @60Hz
出力端子: アナログ(VGA) D-sub15x1、デジタル DVIx1
PCI バス使用
◎新しく購入したもの:
★モニター: 20インチ液晶デジタルディスプレイ デル UltraSharp 2001FP HAS (040120購入)
最適/最大解像度: 1600x1200@60Hz 水平垂直周波数:31kHz-80kHz/56-76Hz
入力端子:ミニD-sub15、DVI-D、Sビデオ/コンポジット各一個ずつ
USB2.0ダウンストリームx4、アップストリームx1
★ビデオカード: MATROX millennium P650
メモリーバス: 128ビット DDR
ビデオメモリー: 64MB、 AGP8x,4x,2x,1x
解像度: 1600x1200 Dual Digital / 1920x1440 Dual Analog @60Hz
出力端子: DVIx2
AGPバス使用
新旧ビデオカードの比較写真です。
アナログ用のD-sub15端子と、デジタル用のDVI端子の図解です。
2.1) ドライバーソフトの準備
順序として、通常はハードウェアをインストールしてから、ドライバーソフトをインストールします。ドライバーは、ビデオカード付属のCDからインストールできるはずですが、私の場合は何故かできず、製造元からダウンロードせざるを得ませんでした。この場合は、ハードウェアを交換する前に、あらかじめビデオカードのドライバーソフトを何処かのフォルダーに入れておくと、ハードウェア交換後の設定がスムーズに行えます。
◎ ただし、ドライバーと同時にMATROX設定プログラム(MATROX PowerDesk-HFという名前を持つ)もインストールされますが、これを動かすには、"Microsoft .NET Framework 1.1" (プラス日本語追加パッケージ)をあらかじめインストールしておく必要があります。マイクロソフトダウンロードページのここからダウンロードできます。日本語追加パッケージはここ。
◎ MATROX 製造元から Windows Certified Matrox Drivers をダウンロードします。現時点(050427)での ウィンドウズXP用ドライバー最新バージョン番号は 1.08.00.133 です。
◎ダウンロードしたファイル (ファイル名:2kxp_108_00_133_whql.exe ) をダブルクリックして現れる次の画面で
、"unzip" を選べば自動的に解凍されるので、指示に従います。既定では 、 "C:\mgafold\XP2K_108_133_HF" 以下に収納されます。
後に、ハードウェアインストール後、ドライバー更新ウィザードではここを指定してやればンストールできます。
2.2) ハードウェアのインストール
◎ コンピュータの裏蓋を開けて、NVIDIA GeForce2 MX を PCI スロットから引き抜き、代わりに MATROX P650 を AGP スロットに挿入しました。スロットの様子を示します。
注意:
1)カードの抜き差しの前に、必ず電源をオフにしてから作業すること。
2)人間の体は結構高電圧に帯電しているものです。いきなり、カードに手を触れると放電して壊すことがあります。カードを保護袋から出す前に、かならず自分の手を水道の蛇口に触れたり、コンピューターの筐体(金属部分)に触れてあらかじめ放電しておきましょう。そして、カードの回路部分には手を触れないように気を付けましょう。
用語解説 (IT 用語辞典 e-Words より)
PCI バス: "Peripheral Component Interconnect Bus" パソコン内部の各パーツ間を結ぶバス(データ伝送路)の規格。Intel社を中心とするPCI SIG(Special Interest Group)によって策定された。長い間業界標準だったISAバスに替わる標準規格として急速に普及し、現在はほとんどのパソコンに採用されている。最初のPCI規格は、バス幅(1回の転送で送れるデータ量)32ビットで動作周波数(1秒あたりの転送回数)は33MHz。最大データ転送速度は133MB/sであった。最新の規格ではバス幅64ビット、66MHz動作で最大533MB/sの高速な仕様も規定されている。また、PCIをサーバ向けに拡張したPCI-Xという規格もある。
AGP バス: "Accelerated Graphic Port" Intel社が発表した、ビデオカードとメインメモリ間の専用バス(データ伝送路)規格。グラフィックカードは3次元グラフィックを表示するためだけに大量の記憶容量を必要とするので、必要な時だけメインメモリから記憶容量を割り当ててもらえばグラフィックスカードに搭載するメモリ(メインメモリに比べ高価)は少なくてすむ。ところがこのデータ転送は従来のPCIバスを通じて行なうには荷が重いので、専用のデータ伝送路としてAGPが開発された。バス幅は32ビットで、転送速度は266MB/sの通常モード(AGP 1x)、533MB/sの2倍モード(AGP 2x)、1.06GB/sの4倍モード(AGP 4x)、2.13GB/sの8倍モード(AGP 8x)の4種類が規格化されている。
◎ 二つのディスプレーモニターをつなぎます。MATROX P650 の仕様はどちらに繋いでも同等のようですが、一応、主 (a) と副 (b) の区別があるようなので (下図)
主の方に20インチモニターを、副の方に15インチモニターを繋ぎました。
◎ 他の全ての結線を復元して電源を入れます。
◎ これで少なくも主モニターは働いて通常の操作ができるはずですが、うまく動かないときは、
電源オンすると、背景画面が黒いときに「Windows の問題解決と拡張起動オプションについては、F8キーを押してください」というメッセージが現れるので、"F8"キーを押します。このメッセージが現れないときは、起動時F8ボタンを押し続けていると「拡張起動オプション」画面が現れますから、VGAモードを選んで起動します。
どんなディスプレーでもVGAモードでは動くはずです。動けば少なくもハード部分はOKということです。ここでも動かないなら、誤結線、接触不良もしくは製品自体(モニターもしくはビデオカード)を疑うべきでしょう。
用語解説 (IT 用語辞典 e-Words より)
VGAモードとは: "Video Graphics Array" IBM社が開発し、同社のパソコンPS/2に組み込んだグラフィックシステム。640×480ドット、16色の表示が可能。PC用グラフィックシステムの標準として広く普及した。BIOSにより直接制御されているため、VGAの後継として多くの高解像度システムが開発され普及した現在でも、デフォルトのグラフィックモードや、グラフィックシステムにトラブルが発生した場合の緊急用モードとして利用されている。
2.3) ドライバーのインストール
◎ ウィンドウズXPであれば、新しいハードウェア(ビデオカード)を自動的に認識します。AGPカードを挿入したのに、PCIアダプターを見つけたと言うかも知れませんが、かまわず続けます。
◎ ドライバー更新ウィザードが始まります。
☆ドライバー更新」ウィザードが始まらないときは、
「マイコンピュータ」右クリックー「プロパティ」ー「ハードウェア」ー「デバイスマネージャー」
を選択すると、 多分、次の様な画面が出ます。"Matrox millennium P650" が正しく認識されていれば、ディスプレイマネージャー(下図では欄外)の所に、"Matrox millennium P650" が表示されるはずなのですが。
いずれにしろ、"ビデオコントローラ(VGA 互換)" もしくは "ディスプレイマネージャー /Matrox millennium P650" を右クリックし、「ドライバーの更新」を選べばドライバー更新ウィザードが始まります。
○ ハードウェアの更新ウィザードで「一覧または特定の場所からインストールする」を選びます。
○ 検索とインストールオプションでは、「次の場所を含める」にチェックを入れ、「参照」をクリックして、先ほどインストールしたMATROXドライバーの納入されているフォルダーのパスをいれてやります。
CD からインストールする場合は、CDを挿入した所(私の場合はE:\)を入れます。
○ 次に種々のファイルが表示されるので、"English"を選びます。ここでは何故か空欄になっていますが。
○ 後は自動的ですが、次の様に聞かれるので「はい」と答えます。
○ "Next"をクリックして、次の画面でデジタル2基を選びます。
○ 下図は2基のモニターのつなぎ方の指示です(既にハードウェアインストールのところで説明しました。)。
○ 次は解像度の設定ですが、後でも変えられます。ここではそれぞれの最高解像度を指定しておきましょう。
○ 次はデスクトップ上のいろいろな操作の細かい指示です。後でも変えられるので(Matrox Power Desk-HF 設定「カテゴリー選択」画面画面の "Desktop Management")、あまり気にすることはありません。
○ はい。首尾良く終わりまで到達しました。
これが終了すれば、ウィンドウズが再起動され、タスクバーにMATROXアイコン(下図)が入るはずです。
画面のモニターアイコン1を選び、解像度を合わせます(ここでは1600x1200)。次に画面上のモニターアイコン2を選び解像度を合わせます(そこでは1024x768)。もし、二つの画面の左右位置が逆ならばドラッグして正常に直しましょう。上下に並べることもできます。
[Windows デスクトップをこのモニタ上で移動できるようにする] チェック ボックスをオンにして、[適用] または [OK] をクリックします。これで、画面をまたがりモニタ間で相互に項目をドラッグできるようになります。
◎ 次に詳細設定ボタンを押すと
「プラグアンドプレイモニターとMATROX Millenniu・・・」画面が出ます。この画面は、MATROXのドライバーをあらかじめインストールしてあれば出る画面です。 なお、ここでの、"DPI"設定はカスタム設定になっていますが、通常は「通常のサイズ」が出るはずです。
このカスタム設定で"150%拡大" となっているのは、解像度が良いとアイコンや字が小さくなるので、拡大して多少見やすく設定した結果です。◎ Power Desk タブをクリックすると次の画面に代わります。
◎ 「Matrox Power Desk-HF」 ボタンを押すと、次のデュアルモニター設定用「カテゴリー選択」画面が出現します。なお、この画面はタスクトレイの
ボタンをダブルクリックしても表示できます。
★ Multi-Display Setup をクリックすると、次の画面のように、一番上に "Current display setup" (現在のディスプレーセットアップ)が表示されます 。先のドライバーインストール時、「独立モード」を有効にしますか?の質問に"はい"と答えたので、「独立」モードになっているはずです。下の枠の中に
選択画面の種類が示されるので、現状を変えたければどれか選んでクリックし、指示に従います。
各項目の説明
"1 display +1featurw display" モニター画面は一つで、二つ目は別表示(例えばDVDのフルスクリーン上映など)のとき使います。
"2 displays Streched mode" : 二つの画面をあたかも一つの画面のように扱います。タスクトレイも両画面にまたがります。この設定の時は両画面の解像度を同じ設定にしないと、左右アンバランスになります。
"2 displays Clone mode" : 全く同一の二つの画面が出ます。多分、セールスマンが、自分の画面を操作しながら顧客に同じ画面を見せて説明するときなどに役に立つのでしょう。
"2 displays Independent mode" 二つの画面が並んでつながっている状態ですが、コントロールは主画面で行います。主画面上に現れた「窓」をドラッグして他の画面に移動できます。通常はこの設定でしょう。
★ 「カテゴリー選択」画面で、"Monitor and TV Adjustments" を選びさらに "Adjust Visible Area and Refresh Rate" ボタンを押すと次の画面が現れ、左右上下の位置や Refresh 率を変えられます。
★ 以下同様にしていろいろな設定が可能です。ただし、設定を固定化するには再起動が必要です。下の画面は、"Information" 画面で、ビデオカードの仕様やドライバーのヴァージョンなどが表示されます。
★ ドライバーソフトのアップデートは、「カテゴリー選択」ー"My Matrox" を選択して現れる"My Matrox" 画面から行えます。
◆ ビデオカード製造元: NVIDIA RADEON MATROX
◆ 種々の情報
DVI情報Wiki : DVI接続事例集、データベースを含む。
UltraMon : 多重ディスプレイの広範囲なデータベース(英語)。
価格ドットコムビデオカード : ネット販売価格情報ですが、製品毎のユーザー通信欄は有用。
シバのホームページ: Matrox 関連ビデオカードの掲示板やチップの評価
シバの研究室 : Radeon 関連ビデオカードの掲示板
MURC : Matrox ファンクラブ(英語)
◆ マイクロソフト活用ガイド 1 2 3 : マイクロソフトによるマルチモニター記事。ここで検索すると他にもいろいろ判るかも。
◆ 設定法解説:
takaman's PC talks : 設定法や各種製品紹介からトラブルシューティングまで広範囲な記事。リンク集もあり。
藍珠さん マルチディスプレイのすすめ :
ロジテック : 簡単な設定法、活用法
DIME(ナナオ) : 同上
DTS得するパソコン100倍活用術 : 図解入り詳細設定解説
◆ マルチディスプレイ活用例: ケータイWatch-1 ケータイWatch-2 DTSトレードルーム自慢(2、4、6画面からなんと20画面まで使っている!)
◎ 他のコンピューターモニターをもコントロールしデュアルモニターにできるソフトもしくは簡易外付けパーツ (未確認ですが)。
◆MaxiVista 同左紹介 : LAN接続されている他のコンピュータモニターを操作できるソフト。
◆サインはVGA 同左紹介 : 手のひらサイズのパーツを外付けで増設し、USBで別のコンピュータに接続するだけ。最高解像度 1024x768 あくまでもサブ用か。
(完)
Last updated 050428