Summer School 2008 - High Energy Physics Part

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  • LHC計画
  • J-PARC入門:陽子加速器でやる素粒子実験
  • 学生発表リスト

     
    音野瑛俊
    東京大学
    理学系研究科
    博士課程1年
    Pixelated Photon Detector の動作メカニズムについて
      Multi-Pixel Photon Counter に代表されるPixelated Photon Detector (PPD)は ガイガーモードで駆動するピクセル化された半導体検出器であり、 単光子検出能力、低い駆動電圧、低コスト、磁場耐性、堅牢性などの特長から 光電子増倍管に取って代わることが期待されており世界各国で開発研究が行われている。 しかし、PPDの動作メカニズムの定量的説明はなされておらず喫緊の課題になっていた。 本発表ではこのPPDの動作メカニズムの理解について報告する。
    生出秀行(おいでひでゆき)
    東京大学
    理学系研究科物理学専攻 素粒子物理国際研究センター 山下了研究室
    修士課程2年
    MPPCの精密測定手法について
      波形解析を用いたMPPCの測定手法が開発された。 これにより,1nsレベルまでのパイル・アップパルスの分離が可能となったが,この手法と,そこから得られる物理について説明する。
    津田幸枝
    奈良女子大学院
    人間文化研究科
    修士課程2年
    B+ → Χc1 K+、Χc1 → J/ψγ過程による高輝度実験におけるγ検出の研究
      Super KEKBファクトリー実験では、既存のBファクトリー実験の50倍に 達する輝度を狙っているが、その条件下でγ検出に対するbeam BGの影響を B+ → Χc1 K+、Χc1 → J/ψγ過程のシミュレーションにより調べた。
    末廣 徹
    東京大学
    理学系研究科
    修士課程2年
    次世代加速器のためのナノメートルスケール振動除去装置の開発
      次世代加速器(主としてILC)では高いルミノシティを実現するために非常に細くビームを絞る予定である。 そのビーム幅は縦方向では数ナノメートルのオーダーであり、ビームを衝突するためには1ナノメートルの精度でアライメントを 行う必要がある。さらに、交通や波浪等による振動も打ち消す必要がある。 そのためのアライメント及び振動制御システムを開発した。
    堀井 泰之
    東北大学
    理学研究科
    博士後期課程1年
    Belle実験におけるCP非保存角\phi_3の測定
      CP非保存角\phi_3は、ユニタリティ三角形の他の角に比べ測定が難しい。ここでは、Belle実験における\phi_3測定について発表する。
    大谷 将士
    京都大学
    高エネルギー研究室
    修士2回
    T2K実験ニュートリノビームモニターINGRIDの現状
      来年度4月より開始される長基線ニュートリノ振動実験T2K実 験では、ニュートリノビーム方向を測定・監視するための検 出器INGRIDを設置する。本発表では、INGRIDの基本性能・建 設状況について発表する。
    岡本大典
    東北大学
    理学研究科
    修士課程1年
    ビーム傾きモニター
      空洞型BPMの原理を用いた、ビーム軌道の傾きを測るビームモニターの研究開発について
    吉田幸平
    東北大学
    理学研究科
    修士課程1年
    ILCバーテックス検出器に関するシミュレーション
      ILCバーテックス検出器にはサポートチューブがまだ存在しない。 そこでシミュレーションに実装し、サポートチューブの物質の有無による Impact Parameter resolutionやmomentum resolutionの影響をみる。
    板垣憲之輔
    東北大学
    理学研究科物理学専攻
    M1
    ILC-FPCCDバーテックス検出器のための読み出し回路の開発
      ILCに用いるFinePixelCCDバーテックス検出器の大量のデータを高速に読み出す専用ASICについての現状
    鈴木 善明
    東北大学
    理学研究科
    極冷中性子による未知相互作用の探索
      波長の短い物質波である中性子ビームを用いて干渉計を作り、 量子パラメトリック共振を利用することで、 今まで見ることの出来なかった短距離領域での相互作用を重力相互作用によるポテンシャルの理論値からのずれとして探索する。
    佐藤優太郎
    東北大学
    理学研究科
    Pair - monitor simulation
      International Linear Collider ( ILC ) において、ナノメーターレベルのビームサイズを測定することができる検出器である " pair - monitor " 。この pair - monitor がどのように測定すれば、一番良い精度で測定できるのか、どれくらいの精度で測定できるのか、ということを simulation によって 研究しています。
    伊藤 悠貴
    名古屋大学大学
    素粒子宇宙物理学専攻高エネルギー物理学研究室
    修士1年
    Belle検出器のupgradeに向けた新型π/K粒子識別装置『TOP Counter』
      我々名古屋大学高エネルギー物理学研究室では、CP非保存現象の精密測定による標準理論の検証とそれを超える物理の探索を目的とした Super B-factory実験計画で用いる新型π/K粒子識別装置として、『TOP Counter』の開発研究を行っている。 今回名古屋大学からはこの夏の学校に3名参加しており、TOP Counterの概要と最近KEKで行ったBeam Testについての結果等を 3つのパートに分けて報告する。まず私は導入として、TOP Counterの測定原理、その性能や利点などを発表する。
    神野高幸
    名古屋大学大学
    素粒子宇宙物理学専攻高エネルギー物理学研究室
    修士1年
    TOP Counter性能評価のためのBeam Test解析結果
      現在、Super B-factory 実験への実装に向けた、新型π/K識別装置TOP Counterの開発を行っている。 今回、TOP Counterのπ/K識別能力を評価するために、プロトタイプを作成し、2008年6月にKEKの富士ビームラインにてテストした。 本公演では、Beam Testで得られたデータを解析し、π/K識別能力を決定する重要なパラメータである時間分解能を評価する。